チェルシーを率いるエンツォ・マレスカ監督が、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)決勝に向けた意気込みを口にした。27日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。


 昨夏にチェルシーに就任したマレスカ監督は、就任1年目ながらプレミアリーグでは20勝9分け9敗の勝ち点「69」で終え、4位フィニッシュを果たし、チェルシーを3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へと導いた。さらに、ECLでも決勝まで駒を進めており、28日に行われる決勝ではベティスとの対戦を迎える。

 ポーランドの『ヴロツワフ市立競技場』で行われるECL決勝を前にマレスカ監督は「シーズン中にも何度か言ってきたけど、私にとっては様々な理由ですでに良いシーズンだった。トップ4、5に入って、明日の決勝戦に勝てればとても良いシーズンだったと思う。最初から目標はそこだった。日曜日にそれ(CL出場)を達成した。明日も同じ結果が出せればいいね」と意気込みを語った。

 なお、チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)、UEFAカップウィナーズカップ(1999年に廃止)をいずれも2度ずつ制しているチェルシーは、ECLのタイトルを獲得すれば、UEFA(欧州サッカー連盟)主催の主要4大大会すべてで優勝した初のクラブとなる。

 マレスカ監督は「今シーズンのカンファレンスで一番大変だったのは、選手たちに、私たちにとってこれが世界最高の大会だということを納得させることだったと思う」とCL、ELに続く第3の大会である難しさを口にしつつ、「もちろん、勝てば嬉しいけど、特にクラブ、ファンのために嬉しく思っている。なぜなら、チェルシーはヨーロッパで初めてすべての大会で優勝するクラブになれるからね」とタイトルを獲得することの重要性を強調した。

「カンファレンスは重要だ。私たちにとっては初日から重要だった。
その理由は私たちが出場している大会だからだ。カンファレンスに出場していれば、チャンピオンズリーグでも、ヨーロッパリーグでもプレーできない。だから、私たちにとっては最も重要な大会だった。勝利を目指して努力しなければならないし、勝てれば良いことだ。私たちは勝者のメンタリティを育み続けているからね」

「何度も言ってきたように勝者のメンタリティを育むにはただ一つの方法しかない。試合に勝たなければ勝者のメンタリティは育めない。今シーズンは多くの試合に勝利したと思う。だけど、それだけでは十分ではない。日曜日の試合を終え、(CL)出場権を獲得した。皆喜んでいるけど、明日は再びタイトル獲得と試合の勝利への意欲を示さなければならない」

「この48時間私たちは重要なことを成し遂げたと伝えてきた。しかし、私たちが重要なクラブになりつつあることを証明したいのであれば、タイトル獲得と試合の勝利への意欲を示す必要がある。仕事は完了した。
素晴らしい結果で、皆が満足しているけど、明日は別の試合だ。決勝戦で、なんとしても勝ちたい試合なんだ」
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