ミランがアーセナルに所属するウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコに関心を寄せているようだ。9日、『スカイスポーツ』や『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』など複数のイタリアメディアが伝えている。


 現在28歳のジンチェンコは母国の名門シャフタール・ドネツクの下部組織やロシアのウファを経て、2016年夏にマンチェスター・シティへ完全移籍で加入した。レンタル期間を除いた5年間で公式戦通算128試合出場2ゴール12アシストという成績を残すと、2022年夏にはアーセナルへ移籍。初年度は“偽サイドバック(SB)”として持ち前のテクニックに裏打ちされた高い攻撃性能を存分に発揮し、チームの躍進を支えた。

 しかし、在籍2年目から徐々に出場機会が減少し、迎えた2024-25シーズンはイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリの加入やイングランド代表DFマイルズ・ルイス・スケリーの台頭もありさらに序列が低下。最終的には公式戦23試合出場1ゴール1アシストという成績を残したが、プレミアリーグでの先発起用はわずか5試合に留まった。

 今夏の売却候補にも数えられているジンチェンコだが、セリエAに新天地を求める可能性が浮上しているようだ。報道によると、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の下で再出発するミランが関心を寄せているとのこと。同クラブはフランス代表DFテオ・エルナンデスに退団の可能性が浮上していることから左サイドバック(SB)の補強を検討しており、ジンチェンコも獲得候補としてリストアップされているという。

 なお、T・エルナンデスに対してはアル・ヒラルが関心を寄せているものの、選手本人はサウジアラビア行きに消極的な模様。しかし、直近ではアトレティコ・マドリードも獲得に興味を示しており、依然として去就は不透明なようだ。
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