3月シリーズの初戦だったバーレーン代表戦を2-0で制し、3試合を残しての“史上最速”で、8大会連続8回目の本大会出場を決めた日本代表は、その後の2試合で無得点と、やや調子を崩した中で最終予選のラストマッチを迎えた。しかしながら、インドネシア代表戦では15分にMF鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)がヘディングシュートで均衡を破ると、直後の19分には、ゴール前でこぼれ球を拾った町野の落としから、10番とキャプテンマークを託されたMF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)がダブルタッチから技ありの一撃。前半アディショナルタイムにも鎌田が冷静さを見せてループシュートを沈め、3点をリードして後半へ折り返した。
後半に入ると、ボックス左でスルーパスを引き出した町野が上げたクロスボールを、MF森下龍矢(レギア・ワルシャワ/ポーランド)がダイレクトボレーで沈める。2アシストを記録した町野は、直後の58分、久保からのループパスに反応し、左足でゴールネットを揺らす。80分にはFW細谷真大(柏レイソル)にも得点が生まれ、日本代表は6-0と“有終の美”を飾った。
試合後、町野は自らのゴールシーンを振り返って、「タケが素晴らしいボールをくれたので、枠に入れることだけを意識しました」とコメント。同試合ではワントップの位置に入り、78分までプレーしたが、意識していた点を「まずしっかり起点になって、2列目に良い選手がいるので、そこを活かしてあげること、そしてそこからゴール前に入っていく、特にフィニッシュは意識していました」と明かす。
こうした意識の中で、自らが最も欲していたゴールを奪って見せたが、「自信にもなりますが、まだ満足はできません。2~3点取れたとも思っているので、満足せずに次に向かいたいと思います」と正直な本音を吐露。最終予選が終わったことで、ここからは本大会に向けた戦力アップと、選手個々人のサバイバルが白熱していくことになるが、町野自身は「結果しかないと思っているので。試合に出た際に結果を残せるように準備したいです」と意気込んだ。
最終予選を振り返って、「個人としてはたくさんの試合に出ることができなかったので、本当にここからだと思います。今まで繋いでくれた選手たちに感謝しながら、これからも自分は結果を残し続けたい」と語った町野。ファン・サポーターに向けても、「素晴らしい雰囲気を作ってくれたので、サポーターのみなさんに1点でも多くお見せしたいとも思っていました」との言葉を残した。
次回、日本代表として臨むゲームは、7月に韓国で行われるE-1サッカー選手権2025決勝大会。同大会は国内組中心とメンバー編成となる見込み。その後、9月にはアメリカ合衆国遠征を控えており、メキシコ代表、アメリカ代表と、FIFAワールドカップ26の開催国との国際親善試合に臨む。一方で、インドネシア代表は10月よりプレーオフの戦いがはじまる。
【ゴール動画】日本代表、最終予選ラストマッチで大量6得点