チェルシーに新加入したU-21イングランド代表FWリアム・デラップは、イングランド代表MFコール・パーマーにも好影響を及ぼすことが期待されている。17日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 2023年夏にマンチェスター・シティからチェルシーに加入したパーマーは加入初年度から公式戦45試合出場で25ゴール15アシストをマークし、プレミアリーグでは最多の得点関与数を記録したほか、リーグ年間最優秀若手選手賞やチェルシー内での最優秀選手賞など数多くの個人賞を受賞した。

 2年目となった2024-25シーズンは得点に関与できない時期が続く期間があったものの、主力として試合に出続け、最終的には公式戦46試合出場で15ゴール12アシストを記録する活躍を見せた。

 そんななか、今夏にはマンチェスター・シティのアカデミー時代から絶妙なコンビネーションを披露していたデラップがイプスウィッチからチェルシーに加入。早速、16日に行われたFIFAクラブワールドカップ2025・グループD第1節のロサンゼルスFC戦(○2-0)でデラップが途中出場し、20分間だけ共にピッチを立ったが、何度かパーマーのパスからデラップが抜け出す場面があり、そのうちの一つがエンソ・フェルナンデスのゴールに繋がるなど、相変わらずな関係性を披露した。

 これを受け、かつてマンチェスター・シティのU-23チームで監督を務めていたブライアン・バリー・マーフィー氏は「2人の連携が素晴らしいのは、お互いを支え合える力があるからだと思う」とデラップのようなオフ・ザ・ボールの動きに優れた存在が、パーマーにも好影響を及ぼすことを主張した。

「コールが最近、前に向かって、表現力豊かでアグレッシブなプレーをしたいと言っていたのを聞いたことがあるだろう。リアムはそうした動きを進んでやってくれる選手だ」

「マンチェスター・シティでは、コールが見つけてくれるから、リアムが走り込まない理由はないといつも言っていた。エンツォ・マレスカ(監督)の下でそれがどのように実現するのか、非常に興味深いものではある」

 また、バリー・マーフィー氏はかつてベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネが最もテレパシー的な繋がりを感じたチームメイトとしてイングランド代表FWラヒーム・スターリングを挙げていたことに言及しながら、パーマーとデラップの活躍に期待を寄せた。

「あの関係性の素晴らしさは、ラヒームがケヴィンのパスを見つける能力を高く評価していたことから、積極的に背後に走り込んでいたことだった。これまでの実績からすると、彼らはまだそのレベルには達していない。それでも、コールにもパスを見つける能力があり、リアムもそれを知っている。だから、彼は動き出すだろう」

「リアムには並外れた身体能力があり、非常に速くスプリントができる。
さらに、彼は天性の才能を持つストライカーで、シュートはまるでロケットのようだ。一見単純な話のように聞こえるかもしれないが、破壊力のあるフォワードとして常に予測不可能なプレーをするから、対戦相手にとっては非常に厄介な存在になると思う」
編集部おすすめ