FIFAクラブワールドカップ2025・グループG第2節が22日に行われ、ユヴェントス(イタリア)はウィダード・カサブランカ(モロッコ)を4-1で破った。試合後、ユヴェントスを率いるイゴール・トゥドール監督が、『DAZN』を通して試合を振り返るとともに、トルコ代表FWケナン・ユルディズを称賛した。


 18日に行われた今大会の初陣で、アル・アイン(UAE)を5-0で粉砕したユヴェントスは、この試合でも早い時間帯に先制点をゲット。6分、トルコ代表MFケナン・ユルディズとのパス交換でボックス左に侵入したユルディズが、左足で相手のオウンゴールを誘発した。16分にはユルディズが豪快なミドルシュートを突き刺してリードを広げると、その後1点を返されたものの、69分にも再びユルディズが魅せる。フランス代表FWランダル・コロ・ムアニからのスルーパスに抜け出すと、見事な切り返しから冷静にシュートを流し込み、ユヴェントスに3点目をもたらした。

 後半アディショナルタイムにはセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチがPKでダメ押し弾を奪い、4-1でタイムアップ。ユヴェントスが2連勝を飾り、決勝トーナメント進出に大きく近付いた。

 試合後、トゥドール監督は「初戦とは少し異なる試合となった。キックオフ時間も、試合のペースもだ。ゴールが助けとなったが、サッカーでは何が起こるか分からないし、最後まで注意が必要だ。3-1となっても不安だったし、危険は常に感じていた」と率直な心境を明かす。一方で、「選手たちはよく頑張ってくれた。この2つの勝利は素晴らしい」と褒め称えた。


 同試合、ユルディズは2得点に加えて1つのオウンゴールを誘発し、3ゴールに直接関与する圧巻の活躍を披露。トゥドール監督は「ユルディズはどんなレベルまで到達できるか?」という質問を受けると、「それを決めるのは彼だ」と返答。次のような言葉で、2試合連続ゴールを決めた背番号10を称賛した。

「走力とタフさを持っていながら、違いを生み出す術を知っており、選手にとって不可欠なメンタリティも備えている。本当に稀有な存在だ。そんな彼が今、何をできるのかは、おそらく誰もが知っているのだろう。彼はまさにゴールデンボーイだ」

 また、73分からピッチに立ち、PKで得点を挙げたヴラホヴィッチについても、「今日は正しいマインドセットで試合に臨み、チームのためにプレーしてくれた」と言及。「その後、(マヌエル・)ロカテッリが、キャプテンとして彼にPKを譲る美しい瞬間もあった。FWの選手にとって常に得点は大事なものだから、今日それが決まって良かったよ」と語っている。

 次節は26日に行われ、ユヴェントスはマンチェスター・シティと対戦。トゥドール監督は「今夜オーランドに飛ぶが、彼らにはできる限り自由に過ごしてもらおうと思っている。今日の勝利によって得たご褒美だ」と明かすと、「そこからはグループで最後の試合に向けた準備だ。
我々に取っては素晴らしい挑戦で、間違いなく、これまでの2試合よりも厳しいもになるだろう」と次戦を見据えた。


【ゴール動画】ユルディズはユヴェントスの3ゴールに絡む活躍












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