レノファ山口FCは24日、6月23日付で志垣良監督との契約を解除したことを発表。後任には、中山元気コーチが就任することを併せて伝えている。


 1980年5月9日生まれの志垣氏は現在45歳。イングランドで指導者キャリアを始めた後、Jリーグの複数クラブの強化部やユース監督、トップチーム監督を歴任。2024シーズンよりレノファ山口FCを率いると、1年目は15勝8分15敗の11位。とりわけ、前半戦はJ1昇格プレーオフ争いに絡むなど躍進を見せた。が、2年目の今シーズンは第20節終了時点で勝ち点16の18位と降格圏に沈んでいた。

 志垣氏は解任に際して、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「レノファ山口FCに関わる全ての皆さまへ まず初めに、この様な成績で降格圏内に位置する状況を招いてしまい大変申し訳ありません。このクラブと共にまだ見ぬ最高の景色を見ようとスタートし、努力を重ねて参りましたが、この度志半ばでチームを去る事になり残念な気持ちで一杯です。ただ、どんな状況化においても、熱くサポートして頂いたファン、サポーターの皆様には何度も勇気づけられ助けて頂きました。本当にありがとうございました」

「最後になりますが、常に前向きに、素晴らしい雰囲気の中一緒に戦ってくれた全ての選手、スタッフに感謝しています。彼らと共に過ごし、闘ったかけがえのない時間は私の誇りです。ポテンシャルを秘めた選手達が後半戦巻き返し、残留を勝ち取ってくれる事を願っています。
一年半、本当にありがとうございました」

 また、後任として就任する中山氏は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「このたび、レノファ山口FCの指揮を執らせていただくこととなりました。志垣監督の退任という結果を受け、私自身もその責任を重く受け止めております。残りの試合、選手・スタッフと力を合わせ、一戦一戦に全力で臨んでまいります。引き続き、ご支援とご声援のほど、よろしくお願いいたします」

 加えて、クラブの代表取締役社長を務める渡部博文氏も監督交代に際して、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「この度、レノファ山口FCは志垣良監督との契約を解除し、後任として中山元気氏が監督に就任することとなりました。まずは、志垣良監督には、2024シーズンよりチームの指揮を執っていただき、守備の構築や選手一人ひとりの成長に真摯に取り組んでいただきました。新たなチームの土台づくりに尽力され、どんな状況でもクラブの未来を見据えながら、選手たちと真っ直ぐに向き合ってくださった姿勢に、クラブを代表して心から感謝申し上げます」

「今シーズン、クラブとしては勝ち点58、失点40という目標を掲げてスタートいたしました。しかし、前半戦の勝ち点は17、第20節終了時点で、3勝8分9敗、18位という結果となっております。選手、スタッフは改善のために力を尽くしてくれていることに疑いはありません。しかしながら、J2残留に向けてここで戦力、戦術両面での再構築が必要であると判断し、今回の監督交代という決断に至りました。監督交代は、限られた時間の中で最大限の可能性を追求するための苦渋の決断です。
この状況に至った責任はクラブにあり、深く受け止めております」

「後任となる中山新監督は、これまでコーチとして現場に深く関わり、チームや選手の特性をよく理解しています。クラブの方針にも精通し、現場の信頼も厚く、チームを再びひとつに束ねる存在として大きな期待を寄せています。クラブとしても全力で中山新体制を支え、J2残留に向けて、一丸となってこの苦しい局面を必ず乗り越えてまいります」

「レノファ山口FCに関わるすべての皆さま、これまで、どんな瞬間も共に歩み、支えてくださったことに、心から感謝申し上げます。勝利を信じ、声援を送り続けてくださる皆さまの存在が、我々の力そのものです。これからもクラブ一丸となり、この挑戦に立ち向かってまいります。どうか変わらぬご支援とご声援を、引き続き賜りますようお願い申し上げます」
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