アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの所属するインテル・マイアミ(アメリカ)が23日、参戦しているFIFAクラブワールドカップ2025において決勝トーナメント進出を決めた。

 アル・アハリ・カイロ(エジプト)との開幕戦をスコアレスドローで終えたインテル・マイアミは、メッシの芸術的なFKが決勝点となり、2戦目でポルト(ポルトガル)を撃破。
勝ち点「4」を積み上げ、引き分け以上で決勝トーナメント進出が確定する条件の中、パルメイラス(ブラジル)とのグループA第3節(最終節)に臨んだ。

 16分にウルグアイ代表FWルイス・スアレスのポストプレーを起点とした鋭いカウンターから先制したインテル・マイアミは、65分にスアレスが相手守備陣を置き去りにするゴラッソを叩き込んで2点を先行。しかし、終盤に意地を見せたパルメイラスに追い付かれ、試合は2-2のドローで終了した。この結果、パルメイラスが首位、インテル・マイアミが2位で決勝トーナメント進出を決めている。

 3試合を通して流石のプレーを披露し、インテル・マイアミをグループステージ突破に導いたメッシ。データサイト『Opta』によると、メッシはクラブと代表を合わせたキャリア通算でグループステージ制のコンペティションにこれまで33度参加しているが、そのすべてでグループステージを突破しているという。

 インテル・マイアミが決勝トーナメント1回戦で激突するのは、2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)覇者にして、メッシの古巣でもあるパリ・サンジェルマン(PSG)だ。バルセロナ時代に指導を受けたルイス・エンリケ監督率いるチームとの一戦は、メッシにとってキャリア初の公式戦での“古巣対戦”となる。この注目の一戦は日本時間30日の午前1時にキックオフ予定だ。

 メッシの“盟友”であり、パルメイラスとの一戦で貴重な追加点を挙げたスアレスは、かつて共闘したルイス・エンリケ監督について「彼は僕に大きな影響を与えたし、キャリアを通じて最も重要な監督だ」と言及しつつ、欧州王者との対戦に向けて「PSG戦では時折犯してしまうミスをなくさなければならない。一つのミスが大きな差を生み、大きな代償を支払うことになるかもしれないからね」と気を引き締めた。
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