クリスタル・パレスのヨーロッパリーグ(EL)出場権に関する発表が27日に行われるようだ。26日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 今季のプレミアリーグを12位でフィニッシュしたクリスタル・パレスだったが、FAカップではクラブ史上初の優勝を達成。これによりEL出場権を獲得し、来季はヨーロッパの舞台で戦うことが決定した。しかし、クリスタル・パレスの共同オーナーであるジョン・テクスター氏が、同じく来季のELに出場予定のリヨンにも出資しているため、UEFA(欧州サッカー連盟)の規定に抵触する可能性があることが判明。UEFAは同じ欧州大会に同一人物または同組織が所有する複数クラブの参加を禁止しており、このマルチオーナーシップ問題に違反する懸念が報じられていた。

 一方、クリスタル・パレス側はテクスター氏がクラブの株式を保有しているにもかかわらず、同氏がクラブの実質的な支配権を有していないと主張。さらに今月17日、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL/アメリカンフットボールリーグ)のニューヨーク・ジェッツでオーナーを務めるウッディ・ジョンソンが、テクスター氏の株式43パーセントを約1億9000万ポンド(約377億円)で取得する法的契約に署名した。加えて、リヨンが財政難によりリーグ・ドゥ(2部)への降格が確定したことにより、来季の欧州大会に出場できない可能性も浮上し、状況は一層複雑化している。

 そんななか『BBC』によると、クリスタル・パレスのEL出場可否の判断が27日に行われる模様。同日の夜までには結果が発表される見通しだという。
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