ボーヴェは、2024年12月1日に行われたセリエA第14節のインテル戦の試合中、突如ピッチ内で意識を失って倒れ込み、病院に緊急搬送された。病院での検査の結果、心臓発作の兆候が確認され、再発防止のために取り外し可能な植え込み型除細動器(ICD)の埋め込み手術を実施。12月13日に退院後は、復帰に向けたリハビリを続けてきた。
そして『スカイスポーツ』によると、ボーヴェはここ数週間で複数の検査を受け、いずれも良好な結果を残しているという。今後もいくつかのテストをクリアする必要があるものの、復帰への道が開かれつつあるようだ。
なお、イタリア国内ではイタリアオリンピック委員会(CONI)の規定により、ICDを装着したアスリートの競技出場が禁じられている。2021年に開催されたEURO2020では、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが同様の処置を受けたが、当時所属していたインテルでのプレーは認められず、セリエAを離れる決断を迫られた経緯がある。
今シーズン、フィオレンティーナへレンタル移籍していたボーヴェは、7月1日付で所属元のローマへ復帰予定。『スカイスポーツ』は、「ローマが復帰に向けた解決策を模索している」と伝える一方、「今後、プレー可能なイタリア国外への移籍を検討する可能性も残されている」と報じている。