ザンクト・パウリは27日、シント・トロイデンから日本代表MF藤田譲瑠チマを獲得したことを発表した。なお、両クラブは移籍に関する詳細を公表しないことで合意しているため、契約期間などは明らかになっていない。


 2002年02月16日生まれで現在23歳の藤田は、東京ヴェルディのユース出身で、2種登録選手だった2019年にトップチームデビューを飾り、翌年トップチームに昇格。2021年に徳島ヴォルティス、2022年に横浜F・マリノスに完全移籍した後、2023年7月にシント・トロイデンに完全移籍となった。

 2024-25シーズンはジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)で27試合に出場するなど、2シーズンで公式戦通算63試合に出場した。また、各年代別の日本代表にも名を連ね、AFC U23アジアカップ カタール2024では大会MVPを受賞して優勝に貢献したほか、パリオリンピック2024ではキャプテンとして4試合に出場。2022年7月にはフル代表デビューも果たしており、通算3試合に出場している。

 自身初の欧州5大リーグ挑戦が決定した藤田はザンクト・パウリのクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「ザンクト・パウリは評判の高いクラブです。スポーツディレクターとヘッドコーチとの話し合いを通して、ここで自分の強みを活かしてチームの成功に貢献できると確信しました。新しいチーム、街、そして何よりもファンの皆さんを本当に楽しみにしています」

 また、所属していたシント・トロイデンの公式サイトでも以下のようにコメントを発表している。

「このたび、STVVを離れ、新たなチャレンジに挑むことになりました。STVVで過ごした時間は、自分にとってかけがえのない経験でした。クラブのスタッフ、チームメイト、そしていつも温かく応援してくださったファンの皆さんに心から感謝しています」

「新しい環境でも成長を続け、これまで以上に努力を重ねていきたいと思います。
引き続き応援していただけたら嬉しいです。本当にありがとうございました」

 昨季14シーズンぶりにブンデスリーガに昇格したザンクト・パウリは、昇格1年目の2024-25シーズンは8勝8分け18敗、勝ち点「32」の14位で残留を果たしており、昇格2年目のシーズンを迎える来季の開幕節ではドルトムントと対戦する予定となっている。
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