アルビレックス新潟は30日、DF稲村隼翔が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、6月29日をもってチームを離脱したことを発表した。

 2002年5月6日生まれの稲村は現在23歳。
東洋大学3年時の2023年6月に加入内定および特別指定選手の認定を受けると、翌2024シーズンは公式戦19試合に出場。クラブ史上初となる国内主要タイトルがかかった、ルヴァンカップ決勝戦でもスタメンに抜擢されるほどだった。正式に入団した今シーズンも、ここまでリーグ戦で16試合に出場しており、正確無比な左足のキックで存在感を発揮していた。

 稲村は自身初となる海外挑戦に際して、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「アルビレックス新潟を愛するすべての皆様へ このたび、海外移籍することに決めました。それに伴いチームを離れることになりました。まずは、チームが苦しい状況の中、このような決断をしてしまい、申し訳ありません。そして、アルビレックス新潟への加入が内定した特別指定期間を含めて約2年間、サポーターの皆様からたくさんの愛情を注いでいただき、本当にありがとうとざいました。今季の開幕戦で、自分のチャントを響かせてくださった時に、大きな責任感と自覚が生まれました。このチームを勝たせたい、 サポーターの皆さんを毎週笑顔にしたい。この想いが自分の原動力でした」

「『LA FAMILIA』 サポーターの皆さんが大事にしている言葉であり、自分もこの言葉が大好きです。この言葉が示すように、新潟に根付く大きなファミリーという雰囲気が、アルビレックス新潟の一番の強みだと思います。
だからこそ、この温かいクラブで自分のサッカーに対する熱量やチームへの想いを、もっとピッチで伝えたかったです」

「しかし、自分の目標から逆算した時に、今このタイミングで海外挑戦することが最善だという考えに至りました。快く送り出してくださる方ばかりではないのは承知ですが、この決断が正解だったねと、いつの日か皆さんが思い、誇りを感じていただけるよう、死にものぐるいで闘ってきます」

「最後になりますが、アルビレックス新潟に関わるすべての皆様、日々の活動を支えてくださる皆さんの応援があったからこそ、自分は新潟という地で成長することができました。プロサッカー選手としての基礎を築くことができたのは、皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。新潟で得たすべての経験を胸に、新たなチャレンジに向かいます。皆さんに、自分と過ごした時間に誇りを持ってもらえるように頑張ります。約2年間という短い時間でしたが、本当にありがとうございました!」

 なお、稲村の移籍先として有力視されているのは、スコットランドの“名門”セルティックだ。
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