FIFAクラブワールドカップ2025・ラウンド16が7月1日に行われ、レアル・マドリード(スペイン)とユヴェントス(イタリア)が対戦した。

 各国を代表する名門クラブが決勝トーナメント1回戦で激突する。
グループHで2勝1分を記録し、無敗のまま首位でラウンド16に駒を進めたレアル・マドリード。シャビ・アロンソ新監督の下で初タイトルを目指す“銀河系軍団”が、8強入りをかけた一戦に臨む。対するは、グループGを2勝1敗の2位で突破したユヴェントス。すでにインテルの敗退が決まっているため、“イタリア勢”唯一の準々決勝進出を狙う。

 最初の決定機はユヴェントスに訪れる。立ち上がりの7分に自陣ボックス内でボールを奪い、ケナン・ユルディズがランダル・コロ・ムアニにパスを当てカウンターへと移行。ワンツーを受けたユルディズがドリブルで持ち運ぶと、ハーフウェイライン付近からスルーパスを送る。抜け出したコロ・ムアニがペナルティエリア内に侵入してGKとの1対1を迎えたが、ループシュートは枠の上を通過した。

 11分にはユヴェントスがポゼッションでレアル・マドリードを押し込み、左サイドでボールを持ったロイド・ケリーが前線に縦パスを入れる。引き出したユルディズが反転から前を向くと、スピードに乗ったドリブルでバイタルエリアに前進。右足に持ち替えて思い切りよくシュートを狙ったものの、ボールはオーレリアン・チュアメニの足にディフレクトしながら、わずかにゴールの右へ逸れてしまった。

 一方、次第に主導権を握り始めたレアル・マドリードも30分にビッグチャンスを作り出す。
右サイドでボールを握りつつ、ジュード・ベリンガムからのバックパスをアルダ・ギュレルがワンタッチで柔らかくキック。抜け出したフェデリコ・バルベルデがゴール前にグラウンダーで折り返すと、ニアに飛び込んできたベリンガムが合わせる。しかし、至近距離から放ったシュートはGKミケーレ・ディ・グレゴーリオに防がれた。

 支配率を高めるレアル・マドリードは右サイドを中心に攻撃の糸口を探るが、堅いブロックを敷くユヴェントスも粘り強く対応。45分にはバルベルデがペナルティエリア手前から得意のミドルシュートをお見舞い。だが、枠を捉えた強烈な一撃はGKグレゴーリオにセーブされてしまい、スコアレスのままハーフタイムに突入した。

 後半開始直後の47分には、敵陣右サイド深くでトレント・アレクサンダー・アーノルドがボールを受け、後方でサポートしたチュアメニがワンタッチでクロスを供給。ベリンガムのトラップは乱れたものの、浮き球を冷静に処理してラストパスに切り替える。しかし、バルベルデが左足で放ったシュートはゴール左に流れてしまう。52分には巧みな切り返しからベリンガムが右足を一振り。その1分後にはディーン・ハウセンのハーフボレーが枠を捉えるが、いずれもGKに止められた。

 そんななか、54分にレアル・マドリードが均衡を破る。
右サイドで得たコーナーキックは一度クリアされ、左サイドにポジションを取った ヴィニシウス・ジュニオールへとボールが繋がる。味方とのパス交換から入れたクロスもユヴェントスに跳ね返されたものの、今度は右サイドよりA・アーノルドがクロスを入れ直す。正確なクロスにゴンサロ・ガルシアが反応し、頭で合わせたシュートはゴールイン。レアル・マドリードが先制に成功した。

 68分からは胃腸炎による欠場が続いていたキリアン・エンバペを投入。レアル・マドリードが攻勢を強めてユヴェントスを脅かし続ける。結局、そのまま試合は1-0で終了。勝利したレアル・マドリードがラウンド16を突破した。準々決勝は7月5日に行われ、レアル・マドリードはドルトムント(ドイツ)対モンテレイ(メキシコ)の勝者と対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード 1-0 ユヴェントス

【得点者】
1-0 54分 ゴンサロ・ガルシア(レアル・マドリード)

【動画】A・アーノルドが“絶妙クロス”で加入後初アシスト!




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