各国を代表する名門クラブが決勝トーナメント1回戦で激突する。
最初の決定機はユヴェントスに訪れる。立ち上がりの7分に自陣ボックス内でボールを奪い、ケナン・ユルディズがランダル・コロ・ムアニにパスを当てカウンターへと移行。ワンツーを受けたユルディズがドリブルで持ち運ぶと、ハーフウェイライン付近からスルーパスを送る。抜け出したコロ・ムアニがペナルティエリア内に侵入してGKとの1対1を迎えたが、ループシュートは枠の上を通過した。
11分にはユヴェントスがポゼッションでレアル・マドリードを押し込み、左サイドでボールを持ったロイド・ケリーが前線に縦パスを入れる。引き出したユルディズが反転から前を向くと、スピードに乗ったドリブルでバイタルエリアに前進。右足に持ち替えて思い切りよくシュートを狙ったものの、ボールはオーレリアン・チュアメニの足にディフレクトしながら、わずかにゴールの右へ逸れてしまった。
一方、次第に主導権を握り始めたレアル・マドリードも30分にビッグチャンスを作り出す。
支配率を高めるレアル・マドリードは右サイドを中心に攻撃の糸口を探るが、堅いブロックを敷くユヴェントスも粘り強く対応。45分にはバルベルデがペナルティエリア手前から得意のミドルシュートをお見舞い。だが、枠を捉えた強烈な一撃はGKグレゴーリオにセーブされてしまい、スコアレスのままハーフタイムに突入した。
後半開始直後の47分には、敵陣右サイド深くでトレント・アレクサンダー・アーノルドがボールを受け、後方でサポートしたチュアメニがワンタッチでクロスを供給。ベリンガムのトラップは乱れたものの、浮き球を冷静に処理してラストパスに切り替える。しかし、バルベルデが左足で放ったシュートはゴール左に流れてしまう。52分には巧みな切り返しからベリンガムが右足を一振り。その1分後にはディーン・ハウセンのハーフボレーが枠を捉えるが、いずれもGKに止められた。
そんななか、54分にレアル・マドリードが均衡を破る。
68分からは胃腸炎による欠場が続いていたキリアン・エンバペを投入。レアル・マドリードが攻勢を強めてユヴェントスを脅かし続ける。結局、そのまま試合は1-0で終了。勝利したレアル・マドリードがラウンド16を突破した。準々決勝は7月5日に行われ、レアル・マドリードはドルトムント(ドイツ)対モンテレイ(メキシコ)の勝者と対戦する。
【スコア】
レアル・マドリード 1-0 ユヴェントス
【得点者】
1-0 54分 ゴンサロ・ガルシア(レアル・マドリード)
【動画】A・アーノルドが“絶妙クロス”で加入後初アシスト!