クラブワールドカップ4強入りをかけ、両国の国内リーグ王者が激突する。
試合はPSGが19分に最初のビッグチャンスを作り出す。ハーフウェイライン右でボールを持ったブラッドリー・バルコラが中央に運び、センターサークル内のデジレ・ドゥエへと縦パス。右サイドを駆け上がるアクラフ・ハキミに繋ぐと、ペナルティエリア右角からグラウンダーのアーリークロスを入れる。ボールは大外に流れ、飛び込んできたフヴィチャ・クヴァラツヘリアが角度の小さい位置から一振り。だが、シュートは枠を外れてしまった。
一方のバイエルンも、27分にポゼッションでPSGを押し込み、華麗なパスワークで相手を翻弄。バイタルエリアでターンしたハリー・ケインのドリブルはカットされるが、すぐさまジャマル・ムシアラがこぼれ球を拾い直す。ヨシュア・キミッヒを経由して右サイドのミカエル・オリーズに展開すると、マーカーと対峙しながら右足でシュート。
32分にはPSGが個の力で決定機を創出。自陣からのビルドアップで前進し、ハキミからパスを受けたバルコラがドリブルを開始する。スピードに乗りながらピッチ中央へ切り込み、左サイドに張ったクヴァラツヘリアにボールを供給。巧みなタッチでダヨ・ウパメカノを振り切りつつ、ペナルティエリア内に入り込む。ゴール至近距離まで運んでシュートを放ったものの、GKマヌエル・ノイアーが抜群の反応でセーブ。素早く立ち上がってセカンドボールにも飛び込み、バイエルンの守護神がチームのピンチを救った。
しかし、直後にはヨシプ・スタニシッチが負傷により交代。後半アディショナルタイムにはオリーズのフリーキックをウパメカノが頭で合わせるが、ネットを揺らした一撃はオフサイドの判定となった。さらに、前半終了間際には、ムシアラがGKドンナルンマと交錯して負傷。ハーフタイムに2回目の交代を余儀なくされる。
後半も開始早々からアップテンポな立ち上がりとなり、49分には相手のミスからPSGのバルコラがボックス内に抜け出す。
そんななか、78分にPSGが均衡を破る。激しいトランジションの応酬からカウンターに移行し、ジョアン・ネヴィスがクヴァラツヘリアとのワンツーでポケットに侵入。バックパスを受けたドゥエがカットインを選択すると、ペナルティエリア正面で思い切りよく左足を振る。グランダーのシュートがニアを射抜き、PSGが先制に成功した。リードを奪ったPSGだったが、82分にウィリアム・パチョが足裏を見せたタックルによって一発退場となる。後半アディショナルタイムには、途中出場のリュカ・エルナンデスもレッドカードを受け、PSGは9人となる。
その後、90+6分にデンベレが追加点を挙げ、試合は2-0で終了。勝利したPSGが準々決勝を突破した。
【スコア】
パリ・サンジェルマン 2-0 バイエルン
【得点者】
1-0 78分 デジレ・ドゥエ(パリ・サンジェルマン)
2-0 90+6分 ウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン)
【動画】PSGvsバイエルンのハイライト!