ファイナルへの切符をかけ、欧州と南米の強豪が準決勝で激突する。
そんな両クラブによる一戦は、18分にチェルシーがスコアを動かす。ハーフウェイライン左でジョアン・ペドロがボールを奪い、パスを受けたペドロ・ネトがサイド際をドリブル。左足で送ったクロスは相手にクリアされたものの、こぼれ球がボックス左角で待つJ・ペドロにわたる。右足から振り抜かれた一撃が豪快にネットへ突き刺さり、チェルシーが先制に成功。フルミネンセでプロキャリアをスタートさせたブラジル人ストライカーが、加入後初先発で初ゴールをマークした。
攻勢を強めるチェルシーは21分にもチャンスを作り出す。ポゼッションで相手を押し込みつつ、テンポの良いパス交換で守備ブロックの打開を模索。トシン・アダラビオヨの縦パスでスイッチが入ると、細かく繋ぎながら左サイドのP・ネトへと展開する。
一方のフルミネンセも26分に決定機を創出。右から左にパスを繋いでチェルシーを揺さぶり、3列目からバイタルエリアに飛び出したエルクレスがボールを引き出す。ペナルティエリア手前のヘルマン・カノに縦パスを差し込むと、ワンツーする形でボックス内に侵入。しかし、GKとの1対1を制して狙ったシュートは、ゴールライン上でマルク・ククレジャにクリアされ、フルミネンセが絶好機を逃してしまう。
そんななか、56分にチェルシーが追加点を挙げる。相手のパスミスからカウンターに転じ、自陣ペナルティエリアから攻撃に移行。フルミネンセの複数選手が激しいタックルで奪回を試みるものの、コール・パーマーが力強くドリブルで運ぶ。エンソ・フェルナンデスが左サイドに流れたJ・ペドロに配球すると、ボックス内でカットインしながら右足を一閃。強烈なシュートはクロスバーに当たりながらゴールに吸い込まれ、チェルシーがリードを広げた。
以降はチェルシーが主導権を握り、立て続けにフルミネンセを脅かす。
結局、そのまま試合は2-0で終了。勝利したチェルシーが決勝進出を決めた。決勝は13日に行われ、チェルシーはパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)対レアル・マドリード(スペイン)の勝者と対戦する。
【スコア】
フルミネンセ 0-2 チェルシー
【得点者】
0-1 18分 ジョアン・ペドロ(チェルシー)
0-2 56分 ジョアン・ペドロ(チェルシー)
【動画】J・ペドロの豪快先制弾!