日本人3人目！　なでしこDF北川ひかるのエヴァートン加入が決定「ダービーが楽しみ。必ず勝ちたい」

　エヴァートンは9日、BKヘッケンに所属するなでしこジャパンDF北川ひかるが完全移籍で加入することを発表した。背番号は「13」に決定した。

　エヴァートンにはMF林穂之香が所属しており、7日にはなでしこジャパンのDF石川璃音が三菱重工浦和レッズレディースから加入することがすでに発表。日本人として3人目の所属選手となった。

　北川はクラブHPを通じて「エバートンでプレーできることにとても興奮しています」とコメント。「昨シーズンのエバートンの試合を観戦し、監督とも話をしたので、このチームに入団することを決めました」と語り、林からのアドバイスも決め手になったとした。

「契約の前に穂之香とも話をし、クラブのことを教えてもらいました。エバートンは温かい雰囲気のクラブだと感じましたし、居心地が良く、フレンドリーな場所で、このクラブの一員になれて本当に嬉しいです」

　また、ウィメンズ・スーパーリーグでプレーすることも目標だったと語る北川。「このリーグでプレーすることが目標でした。リーグ戦でできるだけ多くの試合に出場し、勝ちたいです。ダービーを楽しみにしています。必ず勝ちたいです。激しい戦いになると思います」と、リヴァプール・ウィメンとの「マージーサイドダービー」を楽しみにしていると意気込んだ。

　現在28歳の北川は、JFAアカデミー福島から浦和レッズレディース（三菱重工浦和レッズレディース）に移籍。その後、アルビレックス新潟レディース、INAC神戸レオネッサへと移籍した。

　攻撃的な左サイドバックとしてプレーする北川は、世代別の日本女子代表にも選出されていたが、なでしこジャパンには定着できず。それでも、INAC神戸レオネッサへの移籍を機に評価を上げると、2024年のパリオリンピックのメンバーに選出。グループステージ第3節のナイジェリア女子代表戦では、自身初となる直接FKでゴールを決めるなど、勝負強さを見せると、自身初となる海外挑戦の場にスウェーデンのBKヘッケンを選んでいた。

　エヴァートンは昨シーズンのウィメンズ・スーパーリーグで12チーム中の8位。男子チームが新スタジアムへ移転することに伴い、これまで使用していたグディソン・パークを取り壊す予定だったが、オーナーのフリードキン・グループが撤回。女子チームやアカデミーチームがメインスタジアムとして新シーズンから使用することが発表されている。

　北川は「グディソン・パークで試合ができるのも嬉しいです。このスタジアムを使うのは選手たちにとって新たなスタートですし、ここに来て選手たちと一緒にプレーできることを本当に嬉しく思っています」とコメント。新天地での活躍が期待される。


【動画】北川ひかるがエヴァートンに加入！3人目の日本人に