現在23歳のマドゥエケはクリスタル・パレスとトッテナムの下部組織に属した経歴を持ち、2018年にPSVのユースチームへと加入。
そして今回、アカデミー時代からロンドンのクラブを渡り歩いてきた快速ウインガーが、ライバルへの移籍を決断した。3年連続でプレミアリーグ2位に終わったアーセナルは、今夏の移籍市場で積極的な補強を敢行。現時点でスペイン代表GKケパ・アリサバラガと同MFマルティン・スビメンディを獲得しているほか、ブレントフォードからデンマーク代表MFクリスティアン・ノアゴールの加入も決まっている。さらなる戦力の上積みが期待されるなか、同じ街を本拠地とする“ライバル”からマドゥエケの引き抜きに成功した。
アーセナルは契約期間について「長期」とのみ発表しているが、イギリスメディア『スカイスポーツ』によると2030年6月30日までの5年間となる模様。チェルシーに支払われる移籍金はボーナス込みで5200万ポンド(約103億円)程度と報じられている。
アーセナルでは背番号「20」を着用することが決定。マドゥエケの加入を受けて、アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は、クラブを通して次のように歓迎の言葉を残した。
「我々一同、ノニ・マドゥエケをチームに迎えることを大変嬉しく思っている。
「23歳という若さながら、ノニはクラブと代表レベルの豊富な経験を有しており、何よりもプレミアリーグを熟知している。直近のシーズンでノニが見せてきたパフォーマンスの高さを間近で見てきた我々は、彼が加入してくれることを本当に楽しみにしている」
「ノニは、イングランド代表や他の関係性で、チームメイトに顔馴染み野選手も多い。すぐに、この環境に居心地の良さを感じてくれるはずだ。彼の加入は我々のチームを大きく強化してくれるに違いない。我々は皆、彼がここに来てくれたことを大変嬉しく思っている。ノニ、そして彼の家族に対して、心からの歓迎の言葉を送りたい」
なお、マドゥエケはチェルシーの一員としてFIFAクラブワールドカップ2025を戦った影響により、アジアツアーには参加しない。その後、8月上旬にチームに合流する予定だ。
【動画】アーセナルがマドゥエケ加入を発表!