今季苦しい戦いが続く横浜FMは今夏に補強を進め、いわきFCから谷村海那を獲得。J2で昨季は18得点、今季も8得点を決めていたストライカーは、この試合で早速先発起用されると、35分にはセットプレーの流れから先制点をチームにもたらした。試合後、谷村は第一声で「勝ててよかった」と勝利に安堵。「自分的にもあの時間ちょっと苦しくて、そこで点が取れて、ちょっと気持ちが楽になってよかったです」と、得点シーンを振り返った。
加入後、即先発となったが、大島秀夫監督は「合流してすぐ使うと自分の中でプランは持っていた」と、当初から起用するつもりだったと明かしたが、当の本人は「緊張して吐きそうでした」と笑いながら試合前の心境を話し、監督からは「思いきりプレーして来いと、それだけです」とかけられた言葉を明かす。
3万人を超える観客が集まった日産スタジアムでの初の試合となったが、「こういう場所でプレーできることを感謝していきたい」とコメント。いわきでJFL、J3、J2とキャリアを重ねた中で、ようやく手にしたJ1での初ゴールに「うれしいですし、自分持っているなと思いました」と笑顔が続いた。
もちろん、初舞台となるJ1で感じた課題も多かったようで、「自分がまだスピード感に慣れていなくて、周りが出したいところに入っていなかったから(ボールが)来なかっただけ。ビデオを見て修正していきたいです」「チームで求められているゴールキックからのヘディングなど、まだまだ勝てていないですし、守備の強度ももっと上げていけたら」と反省点も口にしたが、「ゴール前の駆け引きや落としは意外とできた」と、手応えを感じる部分もあった様子。
チームは最下位を脱出したが、まだ降格圏の18位には位置する。「(今日は)複数得点もできていますし、それはチームの自信になると思います。これからもこういうサッカーを継続して勝てていけたら」と、初戦で得た結果を手に、さらなるチームへの貢献を誓っている。
【ゴール動画】横浜FM vs 名古屋