ブンデスリーガのフランクフルトは7日、フライブルクから日本代表MF堂安律を完全移籍で獲得したことを発表した。

 フランクフルトの発表によると、堂安との契約期間は2030年6月までの5年間で、背番号は現在フランクフルトのアカデミーチームと日本代表のコーチを務める長谷部誠氏がフランクフルト在籍時代に着用していた「20」に決まった。
移籍金については1800万ユーロ(約31億円)ほどになるとドイツメディア『Frankfurter Rundschau』は以前、報じている。

 現在27歳の堂安は、2015年に高校2年生でガンバ大阪のトップチームデビューを飾った。以降はフローニンゲン、PSV、ビーレフェルトを経て、2022年夏にフライブルクへと完全移籍。1年目から主力として活躍し、在籍3年目となる2024-25シーズンのブンデスリーガでは全34試合に出場し、キャリアハイとなる10ゴール8アシストをマークした。

 海外挑戦9年目を迎える堂安が、FIFAワールドカップ26を翌年に控えるなか、以前から自身への関心を示していたフランクフルトへの完全移籍を決断した。これまでに長谷部誠氏やMF鎌田大地(現クリスタル・パレス)などがプレーしてきたフランクフルトは、2024-25シーズンのブンデスリーガを3位で終えてチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。これまでにヨーロッパリーグやヨーロッパカンファレンスリーグでの出場経験はある堂安だが、新シーズンはキャリアで初めて欧州最高峰のCL本戦でプレーすることになる。

 ドイツメディア『FUSSBALL TRANSFERS』によれば、今回の交渉で鍵となったのは、フランクフルトに所属していたU-21フランス代表FWウーゴ・エキティケのリヴァプール移籍だったようだ。同選手の売却額は9500万ユーロ(約164億円)にも達し、フランクフルトのスポーツディレクターであるマルクス・クレシェ氏はこの資金をもとに戦力補強を本格化。エキティケの移籍金が、堂安の獲得費用に用いられたと見られている。


【動画】堂安律、フランクフルトのユニフォーム姿



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