契約期間は2029年6月末まで。
1999年9月生まれの町野は、忍びの里・三重県伊賀市出身。履正社高校卒業後に横浜F・マリノスへ加入したが、同クラブでは出場機会を得られず、2019年にギラヴァンツ北九州へ移籍した。同クラブでエースとして活躍し、2021年から湘南ベルマーレに活躍の場を移した。
町野は湘南でも得点を量産。東アジアE-1サッカー選手権2022で日本代表デビューを飾り、大会得点王の活躍で日本の優勝に貢献した。さらに出場こそなかったもののFIFAワールドカップカタール2022のメンバー入りも果たすなど飛躍を遂げた。
そして2023年夏、町野は当時2部のキールに完全移籍。1年目はリーグ戦31試合の出場で5ゴール6アシストを記録し、同クラブの史上初となるブンデスリーガ1部昇格に貢献した。24-25シーズンは11ゴール3アシストを記録したものの、クラブは1年で2部降格の憂き目にあった。
それでも、ブンデスリーガの日本人史上4人目となる2桁得点に到達した町野に対しては、多くのクラブが関心を寄せ、ボルシアMGなどブンデスリーガのほか、プレミアリーグのクラブからもキールに対する問い合わせが相次いだ。
町野が加入するボルシアMGは1970年代に黄金期を築き、ブンデスリーガ優勝5回、UEFAカップ(ヨーロッパリーグの前身大会)優勝2回、DFBポカール優勝3回を誇るドイツを代表する名門の一つ。2024-25シーズンは10位に終わり、新シーズンは欧州クラブ大会出場へ巻き返しを図る1年だ。
過去には元日本代表FW大津祐樹氏もボルシアMGに所属し、現在は去就が不透明な日本代表DF板倉滉と、2024年1月にトップチームデビューを飾ったU-22日本代表FW福田師王が在籍している。クラブ史上4人目の日本人選手となる町野は、昨季のブンデスリーガで16ゴールを挙げたドイツ代表FWティム・クラインディーストら実力者とのポジション争いに身を投じる。FIFAワールドカップ26開幕まで残り1年のなか、新天地での町野の活躍に注目が集まる。