メジャーリーグ・サッカー(MLS)は25日、インテル・マイアミに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと元スペイン代表DFジョルディ・アルバに対し、リーグ戦1試合の出場停止処分を科したと発表した。

 処分の理由は、「2025年のMLSオールスターゲームを欠場したため」。
メッシとアルバはオールスターに選出されていたものの、23日にメキシコ・リーガMXオールスターと対戦した試合に参加しなかった。MLSの規定により、リーグの事前承認なしにオールスターゲームへの参加を辞退した選手は、所属クラブの次の試合に出場できない。そのため、メッシとアルバは26日に行われる第27節シンシナティ戦の欠場が決まった。

 MLSのコミッショナーを務めるドン・ガーバー氏は、リーグの公式サイトを通じて次のようにコメント。メッシの出場停止は苦渋の決断だったとしつつ、ルールの履行を重視したと明かした。

「私はリオネル・メッシがこのリーグを愛していることを知っています。メッシほどメジャーリーグサッカーのために多くのことをした選手は誰もいないと思います。私はインテル・マイアミに対する彼のコミットメントを十分に理解し、尊敬し、賞賛し、彼の決定を尊重します」

「残念ながら、私たちはオールスターゲームへの参加に関する長年の方針を持ち、それを施行しなければなりませんでした。とても難しい決断でした」

「そうは言っても、私たちは今後の政策を厳しく検討するつもりです。私は、ルールがどのように進化すべきかを決定するために、選手と協力することを約束します」

 一方でインテル・マイアミを率いるハビエル・マスチェラーノ監督は、MLSのルールに不満を隠さず。『ESPN』によると、同監督はメッシのオールスターゲーム欠場について次のように語り、過密日程にも問題があると指摘した。

「メッシは試合数と出場時間からくる疲労を見せていた。
選手には常に違和感があるものだ。私が思うのは、彼らがこういうイベントをやるのは素晴らしいことだし、リーグにとっても素晴らしいことだというのが本当のところだ。だが、スケジュールに余裕はないはずだ。クレイジーだ。私たちはここ5試合のうち4試合をアウェーで戦っている。実質3日おきに試合をしているんだ。まず考えなければならないのは、サッカーは選手のものだということだ。選手たちがいなければ、サッカーは存在しない」
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