『Jリーグインターナショナルシリーズ2025 アカデミーマッチ』の第1戦が29日に行われ、U-15 Jリーグ選抜とリヴァプールFC U-15が対戦。太田凛空(サガン鳥栖U-15)の前半の得点でU-15 Jリーグ選抜が1-0と勝利した。


『サッカーの水準向上と、国際社会との親善および交流の促進』を目的として開催となった同大会。U-15 Jリーグ選抜では、今年1月にポルトガルのポルティモネンセを退団し、無所属の状況が続く中村航輔がGKコーチとして、短い活動期間内ではあるが、選手の指導を行っている。現役である身ではありながら、コーチを打診されたときは、「最初の反応としては、正直、イメージがわかなかった」としつつ、「しっかり考えてみると、プロを目指している本当にキラキラしている選手たちと触れ合うこと、スタッフの面で言えば経験のあるスタッフに囲まれて、また新しいものが吸収できる、そういった機会を逃すわけにはいかないといったところで、参加させていただいています」と、自身の経験としても新たな学びがあると考えてオファーを受けたと話し、「プロを目指して頑張っている選手たちですので、その助けになるというのはちょっとおこがましいですが、何か自分の立場でサポートできることがあれば、といった思いで取り組んでいます」と今回の活動への意識を話す。

 指導者はもちろん未経験。「難しいと思いつつ、自分なりに練習は取り組ませていただきました」と話し、15歳前後で世界を経験できることについては、「その感覚は、彼らのものにしか分からないと思うので。でも何かしらは汲み取るものはあると思っていますし、それが何であってもよいと思っています」と続け、選手各々が感じたものを今後生かしていってほしいとした。

 中村自身は東京都北区出身のため、味の素フィールド西が丘は自身が育成年代にプレーした場所でもある。「中学生の時に確かここで何かの試合で最後に負けたことは、ちょっと覚えています。本当に素晴らしいピッチで、素晴らしいスタジアムと、観客の皆さんの前でプレーできた選手にとっては、いい財産になったと思います」と3000人を超える観客が集まった中で試合ができたことも喜んでいる。

 自身の去就については、「現状はチームがなく、探している状態です」と言及。「様々な可能性を考慮しています」と続け、海外、Jリーグと選択肢をこだわらずにチームを探しているとしている。


【ハイライト動画】Jリーグ選抜がリヴァプールに勝利!



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