リヴァプールにとって20年ぶりの来日となったゲームは、FW植中朝日のゴールで先制を許す展開となったものの、62分にはボール奪取からの見事なカウンターアタックで、MFフロリアン・ヴィルツが同点ゴールを記録。
「良い試合だった」と振り返ったスロット監督は、その理由を「相手はシーズン中で、非常に強度の高い試合だったが、プレシーズン期間の私たちにとっては非常に良い経験だ。自分たちにプレッシャーを与えてくれ、競える相手が大事だったからね。今日の対戦相手はそれをしてくれた」と説明。横浜FMについては「オフ・ザ・ボールでもいい動きをしていて、強度も高く、集中力があるチーム。背後への動き出しも良いものがあった」と語りつつ、「途中出場の選手が大きな影響を与えてくれた」ことが勝因の一つだと考えていることを明かしている。
途中出場の選手としては、87分にカウンターの局面からドリブル突破でゴールを奪ったリオ・ングモハが大きな注目を集めた。スロット監督は「リオだけでなく、トレイ(・ナイオニ)も、他の選手たちも、ベンチから出てきて流れを変えてくれた」と前置きしつつ、「リオは非常にクオリティーの高い選手。若く、アカデミー出身の選手がエネルギーを与えてくれるのは、チームにとって良いことだ」と称えている。
また、日本凱旋となったMF遠藤航は後半途中の60分からDFフィルジル・ファン・ダイクとの交代でピッチに立ち、センターバックの一角で約30分間プレーした。スロット監督は遠藤について、「ワタは常にチームで大切な役割を担ってきた。
昨季、スロット監督は就任初年度にしてリヴァプールを5年ぶりのプレミアリーグ制覇へ導いたが、「早い段階でリーグタイトルが決まったので、5、6週間はゆったり過ごすことができた」と告白。「ただし、これからは長いシーズンが始まるので、そのことで頭がいっぱい」と明かすと、「次のシーズン、選手にどんな準備をしてもらうかを考えている。さらにタフなシーズンになるだろう」と新たな1年を展望した。
この後、リヴァプールは4日に本拠地『アンフィールド』でアスレティック・ビルバオとのプレシーズンマッチを行う。その後の10日には、『ウェンブリー・スタジアム』で行われるコミュニティシールドで、昨季のFAカップ王者であり、MF鎌田大地を擁するクリスタル・パレスと対戦。そして15日にはプレミアリーグ開幕戦でボーンマスと対戦する。
【ゴール動画】横浜FMが華麗な先制弾も、リヴァプールが3発逆転