明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025が30日に行われ、横浜F・マリノスとリヴァプールが対戦した。最終スコアは1-3で横浜FMの逆転負けとなったが、後半からピッチに立った植中朝日がジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリが守るゴールをこじ開けてみせた。


 スコアレスで迎えた55分、井上健太と加藤蓮の左サイドコンビがチャンスメイク。加藤の縦パスに抜け出した植中が左足でゴールネットを揺らした。「2列目からの飛び出しは捕まえづらいというのは、自分たちも分かっているので、積極的に出て行こうと思った動きがゴールにつながった」と振り返った。

 試合後に行われたフラッシュインタビューで植中は「(リヴァプールは)世界で一番好きなチームなので、何とか点を取ってやろうという気持ちで臨みました」とコメント。「小さい頃からリヴァプールのフェルナンド・トーレス選手が好きで、リヴァプールの財布を使っていました。対戦が決まってからずっと楽しみにしていた」と特別な一戦となったようだ。「自分がサッカーを始める前から、兄貴がサッカーをやっていたので、よくテレビで試合を見ていました。物心が付いた時にはフェルナンド・トーレス選手が好きになっていて、そのチームがリヴァプールという感じで、どんどんのめり込んでいった」という。なお、「世界で一番好きなチーム」という発言については「マリノスの次に好きと言えば良かったです……」と反省模様だった。

 また前半限りで喜田拓也が交代となったため、植中がキャプテンマークを引き継いだ。「キャプテンマークはほぼ巻いたことがないし、今日のミーティングでも後半からのメンバーで自分にところにキャプテンの印があったので、みんなからはいじられましたけど(笑)」と明かす。「でも、こんな機会にやらせてもらうことはないし、ゴールも決められたので、思い出に残る試合になりました」と充実の表情だった。


取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)


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