現在28歳の板倉は川崎フロンターレとベガルタ仙台を経て、2019年1月にマンチェスター・シティへ完全移籍加入。フローニンゲンやシャルケへのレンタルを経験した後、2022年夏にボルシアMGへ完全移籍し、現在に至るまでセンターバック(CB)の主軸として活躍している。在籍3年目の昨シーズンは公式戦33試合4ゴール1アシストという成績を残し、強豪ドルトムント相手に衝撃的な中央突破からネットを揺らすなど存在感を放った。
板倉がボルシアMGと締結している現行契約の期間は2026年6月末まで。すでに契約最終年に突入しており、クラブとしては移籍金が発生する今夏のタイミングでの売却も視野に入れている。新天地の有力候補と報じられていたフランクフルトはすでに交渉から撤退した模様だが、現在はエールディヴィジが誇る2つの名門クラブが獲得に興味を示しているという。
移籍市場に精通する『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者によると、エールディヴィジ連覇中の王者PSVが獲得へ向けた動きを強めているとのこと。最初のオファーは拒否されたものの、900万ユーロ(約15億円)を超える新たなオファーを提示し、ボルシアMGが精査中だという。また、国内リーグ最多優勝を誇るアヤックスも、オランダ代表DFヨレル・ハトのチェルシー移籍が決定的となったことを受け、板倉への関心を強めているようだ。
なお、ボルシアMGのローランド・ヴィルクスSD(スポーツディレクター)は板倉の去就について「もし興味深いオファーが届いた場合は、検討しなければならない」と言及し、改めて今夏の退団の可能性を示唆している。