マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWジェイドン・サンチにドルトムント復帰の可能性が浮上しているようだ。7月31日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。


 現在25歳のサンチョはマンチェスター・シティの下部組織出身で、2017-18シーズンにドルトムントでプロデビューを飾った。2021年夏にはマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、約2年半で公式戦通算82試合出場12ゴール6アシストという成績を残したが、エリック・テン・ハフ前監督(現:レヴァークーゼン監督)との関係性が次第に悪化。昨年1月にはドルトムントへ、同年夏にはチェルシーへレンタルで放出された。

 昨シーズンは一定の成績を残したものの、給与面で合意に至らず、チェルシーは500万ポンド(約10億円)を支払ってレンタル契約に付随していた買い取り義務を放棄。今夏にマンチェスター・ユナイテッドへ復帰したが、ルベン・アモリム監督の構想には含まれておらず、アメリカで開催中のプレシーズンツアーにも帯同していない。今夏の退団が既定路線となる中、古巣ドルトムントが3度目の獲得を検討していることが明らかになっている。

 この度『ビルト』が報じたところによると、サンチョは慣れ親しんだドルトムントへの復帰に前向きであり、減給も受け入れる構えだという。同選手はマンチェスター・ユナイテッドで推定1600万ユーロ(約27億円)の年俸を手にしているが、ドルトムント復帰が実現した場合には、その半額程度でプレーすることになるという。

 なお、ドルトムント内部ではアタッカーの補強に関する議論が続いており、アーセナルに所属するベルギー代表FWレアンドロ・トロサールも獲得候補に浮上している。また、サンチョに対してはユヴェントスも関心を寄せており、去就は依然として不透明だ。
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