ボルシアMGに所属する日本代表DF板倉滉の獲得を巡り、オランダの“3強”による争奪戦が繰り広げられる可能性が高いようだ。2日、大手スポーツメディア『ESPN』が報じている。


 現在28歳の板倉は川崎フロンターレの下部組織出身で、2019年1月にマンチェスター・シティへ完全移籍。同クラブでの公式戦出場はなく、フローニンゲンとシャルケにレンタル移籍を経験すると、2022年7月にボルシアMGに加入した。在籍3シーズンで公式戦80試合に出場し、DFラインの主力として活躍している。

 そんな板倉の現行契約2026年6月までとなっており、今夏の去就に注目が集まっている。クラブとしても移籍金の発生する今夏の売却を検討しているようで、ボルシアMGのローランド・ヴィルクスSD(スポーツディレクター)は、「もし興味深いオファーが届いた場合は、検討しなければならない」と語っている。

 この夏の移籍市場では同じブンデスリーガのフランクフルトが関心を示していたが、すでに交渉から撤退。現在はPSVとアヤックスが関心を強めていることが伝えられ、アヤックスは700万ユーロ(約12億円)のオファーを提示したと見られている。

 さらに今回の報道では、オランダの3強の一角として知られるフェイエノールトも争奪戦に参戦した模様。フェイエノールトは今夏、すでにヘントから日本代表DF渡辺剛を完全移籍で獲得したものの、スロバキア代表DFダヴィド・ハンツコがアトレティコ・マドリードへ旅立ち、オランダ人DFトーマス・ベーレン、オーストリア代表DFゲアノット・トラウナーが負傷離脱中と、センターバックの補強が急務となっている。

 こうした背景もあり、PSVとアヤックスに加え、フェイエノールトも板倉の獲得に乗り出したようで、『ESPN』によると、フェイエノールトはまもなく正式オファーを提示する構えのようだ。
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