現在32歳のトーマスはアトレティコ・マドリードのカンテラ(育成組織)出身で、マジョルカやアルメリアへのレンタル移籍を経て、2015年11月にアトレティコ・マドリードでトップチームデビューを飾った。アトレティコ・マドリードでは公式戦通算188試合出場16ゴール12アシストを記録し、2017-18シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)優勝も経験。2020年、夏の移籍市場の最終日に契約解除条項を発動する形で、アーセナルへ完全移籍した。
アーセナルでは初年度から主力に君臨したものの、度重なる負傷に悩まされた。だが、2024-25シーズンは年間を通して大きな離脱もなく、最終的には公式戦52試合のピッチに立ち、4ゴール3アシストをマーク。チームの中心選手として活躍したが、現行契約は2025年6月30日までとなっていた中、新契約締結で合意することができず、同シーズン終了後のアーセナル退団が決定。アーセナルには5年間在籍し、公式戦通算167試合出場9ゴール7アシストを記録した。
そんなトーマスについては、現在はフリーの身となっており、新天地は決まっていない。今回の報道によると、ビジャレアルが同選手に接触中だという。2024-25シーズンのラ・リーガを5位で終えたビジャレアルは、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にしている。そんなクラブは現在、中盤の新戦力確保に向けた動きを見せており、“本命”としてトーマスの名前が挙がっているようだ。
今後数日以内に同選手に対する具体的な動きを見せる可能性が高いと伝えられており、交渉が本格化するか否かに注目だ。
なお、トーマスについては今年7月4日、ロンドン警視庁によって、強姦5件および性的暴行1件の容疑で起訴したことが発表されていた。当初、イギリス『BBC』をはじめとする複数メディアによって、プレミアリーグに所属する選手が性的犯罪の容疑で捜査されていると報じられていたものの、被疑者の名前は伏せられていた。しかし、今回は実名が明るみに出る形となっており、2021年から2022年にかけて発生したとされる6件の事件で起訴されていた。