報道によると、アヤックスはここ数日間に渡って板倉の代理人との交渉を進め、個人的な条件に関して基本合意に達したとのこと。契約期間は2029年6月30日までの4年間で、1年間の延長オプションも付随するという。移籍市場に精通する『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者は、アヤックスへの移籍が実現した場合、板倉は新天地で200万ユーロ(約3億4000万円)から300万ユーロ(約5億1000万円)の純収入を得る見込みと伝えている。
未だボルシアMGとのクラブ間合意には達しておらず、移籍金に関する交渉が続いているが、アヤックスは板倉の獲得に自信をのぞかせている模様。PSVとフェイエノールトという国内のライバルも関心を寄せているが、選手本人は提示された契約内容やプロジェクトを確認した上で、アヤックス加入を前向きに検討しているようだ。同クラブは今夏にオランダ代表ヨレル・ハトがチェルシーに移籍し、最終ラインの補強が急務となっている。
現在28歳の板倉は川崎フロンターレとベガルタ仙台を経て、2019年1月にマンチェスター・シティへ完全移籍加入。フローニンゲンやシャルケへのレンタルを経験した後、2022年夏にボルシアMGへ完全移籍し、現在に至るまでセンターバック(CB)の主軸として活躍している。在籍3年目の昨シーズンは公式戦33試合4ゴール1アシストという成績を残し、強豪ドルトムント相手に衝撃的な中央突破からネットを揺らすなど存在感を放った。
板倉の現行契約は2026年6月末までとなっており、すでに契約最終年に突入。ボルシアMGは移籍金が発生する今夏の移籍市場での売却を視野に入れており、ローランド・ヴィルクスSD(スポーツディレクター)も「もし興味深いオファーが届いた場合は、検討しなければならない」と言及している。