バルセロナは同日、アジアツアーの最終戦で韓国の大邱FCと対戦。試合は前半だけでスペイン代表MFガビが2得点を奪うなど躍動すると、後半には今夏の新戦力であるイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードにも初ゴールが生まれ、5-0と完勝。7月27日のヴィッセル神戸戦(○3-1)、同31日のFCソウル戦(○7-3) に続く白星で、今年のアジアツアーを3戦全勝で締め括っていた。
同試合の後、ハンジ・フリック監督とともに、アラウホが会見に出席した。同試合、アラウホはキャプテンマークを巻いてスタメン出場し、前半の45分間プレー。会見で自身の去就に話題が及ぶと、「(残留を100%確信している?)もちろん。僕はバルセロナでとても幸せだからね」と即答。公の場で残留を宣言した。
直近数シーズンのアラウホは、度重なる筋肉系トラブルに悩まされており、昨季に至ってはハムストリングの大ケガの影響でシーズン前半戦を欠場。1月にはユヴェントスへの移籍を決断したとも報じられたが、最終的には残留へと気持ちを切り替え、契約を2031年6月30日まで延長していた。2024-25シーズンは公式戦通算で25試合出場2ゴール2アシストを記録。副キャプテンとして、腕章を巻いてピッチに立つ試合も多かった。
一方で、長期契約を締結した直後ながら、今夏には売却候補であることが指摘されるなど、去就は流動的だと報道。新契約の中に、7月上旬に契約解除金が7000万ユーロ(約119億円)まで下がる条件が含まれていたため、このような報道が増えたのだと見られる。しかし、スペイン『マルカ』など複数のメディアは、新シーズンに向けたアラウホのモチベーションは非常に高いとも伝えていた。
このような状況のなか、アラウホは自らの口でバルセロナ残留希望を公言。「みなさんはまだ、最高のロナルドを見ていないが、ここからの数年で見せる姿こそが、最高のロナルドだ」と語り、次のような言葉で今の心境を表現している。
「準備はできている。特に精神面で、自信に満ち溢れているよ。昨シーズンはケガもあったし、少し自信を失っていた。だが、今年は本当に違う。モチベーションは並々ならぬものがある。本当に燃えているし、チームのために僕の全力を尽くしたい」
昨季のハンジ・フリック監督は、スペイン代表DFパウ・クバルシと同DFイニゴ・マルティネスを“ファーストセット”としており、アラウホは3番手のような立ち位置だった。今年こそは、ケガなく完全復活した姿を見せ、再び“ブラウグラナ”の最終ラインに力強さと速さをもたしてくれるかもしれない。
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