エールディヴィジで歴代最多36度の優勝を誇るアヤックスは、オランダ代表DFヨレル・ハトがチェルシーに移籍したことを受け、最終ラインの補強に向けた動きを本格化させている。板倉もリストアップされており、ここ数日間に渡って代理人との交渉が進展。すでに1年間の延長オプションが付随した2029年6月末までの4年契約締結で基本合意に達しており、クラブ間交渉は継続中だが、アヤックスは獲得に自信をのぞかせている模様だ。
しかし、ボルシアMGはアヤックスが提示した最初のオファーを拒否したとのこと。ボルシアMGはクラブ間交渉に入る上で、少なくとも1000万ユーロ(約17億円)にボーナスを加えた金額を要求しているが、アヤックスが書面にて提示した条件はこれを大きく下回っていたようだ。『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者によると、ボルシアMGは必要であれば板倉が契約最終年に突入することを受け入れる可能性もあるという。
現在28歳の板倉は川崎フロンターレとベガルタ仙台を経て、2019年1月にマンチェスター・シティへ完全移籍加入。フローニンゲンやシャルケへのレンタルを経験した後、2022年夏にボルシアMGへ完全移籍し、現在に至るまでセンターバック(CB)の主軸として活躍している。在籍3年目の昨シーズンは公式戦33試合出場4ゴール1アシストという成績を残した。
板倉との契約満了が2026年6月末に迫る中、ボルシアMGは移籍金が発生する今夏のタイミングでの売却を視野に入れており、ローランド・ヴィルクスSD(スポーツディレクター)も「もし興味深いオファーが届いた場合は、検討しなければならない」と言及。アヤックスの他に、フランクフルトやPSV、フェイエノールトからの関心も報じられており、去就には注目が集まっている。