ミランに所属するFWルカ・ヨヴィッチが、AEKアテネ(ギリシャ1部)からのオファーを受け入れたようだ。4日、スペイン紙『アス』が報じている。


 悩める“白鷲の点取り屋”の新天地は、アテネとなりそうだ。1997年12月23日生まれのヨヴィッチは現在27歳。母国セルビアの名門であるツルヴェナ・ズヴェズダでプロキャリアを始めた後、2017年夏に加入したフランクフルトで大ブレイク。とくに、公式戦27得点を記録した2018-19シーズンは圧巻のパフォーマンスだった。が、この活躍によりステップアップした先のレアル・マドリードでは結果を残せずにいると、2度目となったフランクフルトとフィオレンティーナを挟み、2023年夏にミランに到着。2年目の2024-25シーズンは負傷離脱したこともあり、公式戦5得点と鳴りを潜めた。

 そんなヨヴィッチは、ミランとの契約満了に伴って今夏にクラブを退団。スペイン紙『アス』によると、新天地は、2027年夏までの2年契約で合意に達したAEKアテネとのことだ。また、同選手を巡っては、メキシコやUAEのクラブが接触を図っていたほか、オビエドも獲得に動いていることが、かねてより取り沙汰されていた。実際、家庭の事情を優先にヨーロッパに留まることを望んでいたヨヴィッチは、ラ・リーガに再挑戦できるオビエドからのオファーを真剣に検討していたとされるが、最終的には経済面で優っていたAEKアテネを選んだことを伝えている。

 なお、オビエドにとっては、セルビア人指揮官のヴェリコ・パウノヴィッチ氏きっての要望で、2000-01シーズン以来24年ぶりにラ・リーガを戦うための新戦力としてヨヴィッチの獲得に乗り出していただけに、「大きな打撃」となる形に。それでも、クラブ上層部が、オファーを提示した後の選手側のリアクションから合意に達するのは難しいと察しており、「すでにプランBを発動している」と『アス』は指摘。
現状、少々心許ない(ホセ・サロモン・ロンドン、アレックス・フォレス、フェデリコ・ビニャスの内、後者2人はラ・リーガ経験なし)センターフォワード陣を強化できる魅力的な選手を探しているようだ。

 プロキャリア6カ国目のリーグは、ギリシャ・スーパーリーグとなるヨヴィッチ。世界最古の都市のひとつで、再起を図れるのだろうか。
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