現在25歳のキヴィオルは2023年1月にスペツィアからアーセナルへ完全移籍加入。バックアッパーという位置付けながら、センターバック(CB)や左サイドバック(SB)を主戦場にここまで公式戦通算68試合に出場し3ゴール5アシストをマーク。昨シーズン後半戦はブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスの負傷離脱により左CBとして出場機会を増やした。
現行契約を2028年6月末まで残すキヴィオルだが、今夏にアーセナルを退団する可能性も否定はできないという。ロマーノ氏によると、同選手に対しては複数のクラブが関心を寄せており、7月にはポルトガルのクラブがオファーを提示したとのこと。アーセナルはこのオファーを拒否し、ミケル・アルテタ監督は一貫して残留を望んでいるが、選手は現在より多くの出場機会を望んでいるようだ。
フランスメディア『フットメルカート』やポルトガル紙『A Bola』は、ポルトが7月にキヴィオルの獲得を画策していたと報道。2700万ユーロ(約46億円)の買い取り義務が付随したレンタル移籍という条件でオファーが提示されたが、アーセナルは同選手の評価額を3000万ユーロ(約51億円)と見積もっており、合意に達しなかった模様だ。
なお、アーセナルはキヴィオルやウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコらが退団した場合に備え、レンヌに所属するU-21フランス代表DFジェレミー・ジャケをリストアップしているようだ。
アーセナルは今夏にバレンシアからU-21スペイン代表DFクリスティアン・モスケラを獲得。最終ラインにはガブリエウとフランス代表DFウィリアン・サリバの鉄壁CBコンビに加え、イタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリやオランダ代表DFユリエン・ティンバー、イングランド人DFベン・ホワイトら実力者が揃っており、熾烈なポジション争いが予想される。