天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会・4回戦が6日に行われ、ヴィッセル神戸(J1)と東洋大学(アマチュアシード)が対戦した。

 日本一のサッカーチームを決める伝統の天皇杯で東洋大学の快進撃が続いている。
初戦で仙台大学(宮城県)を下すと、2回戦で柏レイソル(J1)を延長戦の末に撃破。3回戦ではアルビレックス新潟(J1)に2-1で競り勝ち、アマチュアシードながらベスト16進出を決めた。準々決勝への切符をかけて対戦するのは、前回王者にしてJ1リーグ連覇中のヴィッセル神戸。快進撃は続くのか、それとも王者が意地を見せるのだろうか。

 序盤は神戸が主導権を握り、13分に幸先良く先制に成功する。敵陣ボックス内右にこぼれたルーズボールを小松蓮がキープして中央へ繋ぐと、エリキがこれをスルー。フリーで待ち構えていた井出遥也が右足のダイレクトシュートをゴール左下隅に沈めた。

 ビハインドを負った東洋大学だったが徐々に盛り返し、敵陣ゴールに迫るシーンを増やしていく。すると36分、GKからのライナー性の鋭いボールを山之内 佑成が拾い、宮本新とのワンツーで左サイドを突破。相手選手との競り合いを制してボックス手前中央へグラウンダーのパスを送ると、これを湯之前匡央がダイレクトでゴール右隅に蹴り込み、試合を振り出しに戻した。前半はこのまま1-1で終了する。

 後半は一進一退の攻防が続くも、互いにネットを揺らせず、1-1のまま試合は延長戦へ。
PK戦突入かと思われた120+1分、神戸はこぼれ球に反応した宮代大聖がヘディングで押し込み、土壇場で勝ち越しに成功。試合は2-1で終了し、東洋大学の快進撃を止めた“王者”神戸がベスト8へ駒を進めた。

【スコア】
ヴィッセル神戸 2-1 東洋大学

【得点者】
1-0 13分 井出遥也(ヴィッセル神戸)
1-1 36分 湯之前匡央(東洋大学)
2-1 120+1分 宮代大聖(ヴィッセル神戸)


【ゴール動画】神戸と東洋大学が死闘を演じる!






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