発表によると、ロサンゼルスFCはソン・フンミンを2027年まで指定選手契約で獲得。さらに、契約には2028年のオプションと、2029年6月までとなる追加オプションが付随している。なお、移籍金は明らかになっていないが、イギリスメディア『BBC』によると、メジャーリーグ・サッカー(MLS)史上最高額となる2000万ポンド(約39億円)を超える移籍金で合意したという。
現在33歳のソン・フンミンは、若くして韓国を離れてハンブルガーSVの下部組織に加入し、ブンデスリーガでプロデビュー。レヴァークーゼンを経て、2015年夏からスパーズに加入した。イングランド代表FWハリー・ケイン(現バイエルン)らとともに攻撃陣をけん引し、公式戦通算454試合の出場でクラブ歴代5位の173ゴールを記録。2021-22シーズンにはアジア史上初のプレミアリーグ得点王に輝いた。
2023年夏からは元フランス代表GKウーゴ・ロリス(現ロサンゼルスFC)やケインらの退団に伴ってキャプテンに就任。2024-25シーズンはヨーロッパリーグ(EL)優勝を果たし、クラブ史上17年ぶりのメジャータイトル獲得に貢献を果たした。
そんなソン・フンミンは現行契約が2026年6月30日までと残り1年となっていたなか、今月2日に行われた会見で「この夏にクラブを去る決断を下したことをお知らせします。私のキャリアで最も難しい決断でした」と今夏に約10年過ごしたクラブを去ることを明かした。
そして、同3日に韓国・ソウルで開催されたニューカッスルとのプレシーズンマッチ(△2-2)に先発出場したソン・フンミンは65分までプレーし、交代時には両イレブンによって作られた“花道”を通って涙を浮かべながらピッチを後にしていたことから、これがトッテナムでの最終戦と見られていた。
そうしたなか、新天地がロサンゼルスFCに決定したソン・フンミンは同クラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「世界で最も象徴的なスポーツ都市の一つにある大きな野心を持ったLAFCに加入することができてとても嬉しく思っている。ロサンゼルスにはチャンピオンとしての豊かな歴史があり、僕は新たな章を築くためにここにいる。MLSでの新たな挑戦にワクワクしている。ロサンゼルスに来たのはトロフィーを掲げ、このクラブ、この街、そしてファンのためにすべてを捧げるためだ。始まるのが待ちきれないよ」