なお、レンタル移籍期間は2025-26シーズン終了までの1年間となり、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、契約には買い取りオプションなどは付随していないという。
2006年1月4日生まれで現在19歳のグイウは、2013年に“ラ・マシア”(バルセロナの育成組織)に加入。身長187センチメートルのセンターフォワードで、2023年10月22日に行われたアスレティック・ビルバオ戦に途中出場してトップチームデビューを果たすと、同試合の決勝点となるゴールを挙げ、17歳291日というクラブ史上最年少デビュー弾を決めた選手にもなった。トップチームでは公式戦7試合出場で2ゴールを記録した。
バルセロナはグイウとの契約延長を望んでいたものの、チェルシーが2024年7月に契約に付随していた500万ポンド(約10億円)の解除条項を行使し、同選手と1年の延長オプション付きで2029年6月30日までとなる5年契約を締結した。
チェルシーでの2024-25シーズンはプレミアリーグでの先発出場はなく、カップ戦での起用が主になり、優勝したUEFAカンファレンスリーグ(ECL)では7試合出場で6ゴールを記録した。しかし、負傷者の影響で出場機会が増えそうなタイミングでグイウもハムストリングを負傷してしまい、3カ月以上の戦列離脱を余儀なくされ、優勝したFIFAクラブワールドカップ2025でも2試合に途中出場したが、最終的には公式戦16試合出場で6ゴールを挙げるにとどまった。
今夏の移籍市場でも多くの新戦力が到着した影響で、チェルシーでの出場機会が限られることから、出場機会を求めてトップリーグのクラブに1年間のレンタル移籍することが予想されていたなか、昇格プレーオフを制して2016-17シーズン以来のプレミアリーグ復帰を果たしたサンダーランドに加入することが決定した。
レンタル移籍が決定したグイウはサンダーランドのクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「最高の気分で、これからのシーズンを楽しみにしている。僕は自分のことをボールを持っている時も持っていない時も、違いを生み出せるパワフルなストライカーだと考えている。そして、生まれながらのゴールスコアラーであることを誇りに思っている。