現在33歳のソン・フンミンは、若くして韓国を離れてハンブルガーSVの下部組織に加入し、ブンデスリーガでプロデビュー。レヴァークーゼンを経て、2015年夏からスパーズに加入した。イングランド代表FWハリー・ケイン(現バイエルン)らとともに攻撃陣をけん引し、公式戦通算454試合の出場でクラブ歴代5位の173ゴールを記録。2021-22シーズンにはアジア史上初のプレミアリーグ得点王に輝いた。
2023年夏からは元フランス代表GKウーゴ・ロリス(現ロサンゼルスFC)やケインらの退団に伴ってキャプテンに就任。2024-25シーズンはヨーロッパリーグ(EL)優勝を果たし、クラブ史上17年ぶりのメジャータイトル獲得に貢献を果たした。
そんなソン・フンミンは契約期間を残り1年残していた中で今夏のトッテナム退団を決断。6日にメジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルスFCに移籍することが発表された。なお、イギリスメディア『BBC』によると、移籍金は2000万ポンド(約39億円)を超え、MLS史上最高額であることが伝えられている。
約10年間の在籍でチームに大きく貢献してきたソン・フンミンが退団したことを受け、レヴィ会長は「ソニー(ソン・フンミンの愛称)はかの有名なリリーホワイトのユニフォームを着た史上最高の選手の一人であり、この10年間、彼のプレーを見るのは喜びだった」と功績を称えながら、次のように感謝を綴った。
「彼は素晴らしい才能に恵まれたサッカー選手であるだけでなく、素晴らしい人間性も持ち合わせており、クラブ内外、世界中の人々の心に触れ、影響を与えてきた。ビルバオでのヨーロッパリーグ優勝は、クラブの歴史においてまさに魔法のような瞬間だった。
「ソニーはピッチ内外でこのクラブに多大な貢献をしてくれた。そのことに私たちは永遠に感謝している。彼の今後の活躍を心から祈っている。そして、彼がスパーズファミリーの愛すべき大切な一員として、いつでもクラブに戻ってくることを歓迎している」