バロンドールとは、世界中のジャーナリストによる投票で決定される世界年間最優秀選手賞のこと。1956年に『フランス・フットボール』によって創設された。2010年にはFIFAとのパートナーシップにより、名称を“FIFAバロンドール”と改めたが、契約満了に伴い2016年から『フランス・フットボール』主催のバロンドールが復活。2024年からはUEFA(欧州サッカー連盟)がパートナーシップを締結し、『フランス・フットボール』を運営する『Groupe Amaury』とバロンドールを共同開催することになった。
なお、女子部門の表彰は今年が7回目。一昨年より候補選手が20名から30名に増加し、男子部門と同様の選手数がノミネートされている。なお、昨年はバルセロナに所属するスペイン女子代表MFアイタナ・ボンマティが2年連続受賞を果たしていた。
『フランス・フットボール』が発表した、2025年の女子バロンドール候補者には、“3連覇”が懸かるボンマティや、2022年まで2年連続受賞を成し遂げていたバルセロナ所属のMFアレクシア・プテジャスらがノミネート。2024-25シーズンの女子チャンピオンズリーグ(CL)を制したアーセナルからは、実に7名もの選手が選出された。
一方で、30名のリストに長谷川の名前はなかった。2024-25シーズン、長谷川は所属するマンチェスター・シティで不動の中盤に君臨し、公式戦通算で38試合に出場したが、マンチェスター・シティは4位でウィメンズ・スーパーリーグを終えただけでなく、CLでも準々決勝敗退と、悔しさの残るシーズンとなっていた。なでしこジャパンの一員としても、昨年7月に開催されたパリオリンピック2024ではベスト8敗退に終わっていた。
2025年の女子バロンドール受賞者は、9月22日にパリの『シアター・シャトレ』にて行われる授賞式において発表される。
【画像】女子バロンドール候補に選ばれた30名