シント・トロイデンは7日、アンデルレヒトからFW後藤啓介が期限付き移籍加入することを発表した。背番号は「42」に決まっている。


 期限付き移籍加入に際し、後藤はシント・トロイデンを通してコメントを発表。次のような言葉で意気込みを明かした。

「STVVではとても温かく迎えていただき、本当に感謝しています。クラブに足を踏み入れた瞬間から、家族のような一体感と温もりを感じました。チームの力になれるよう、一日でも早く結果で貢献したいと思っています。スタイエンでファンの皆さんにお会いできるのが今から楽しみですし、いつも変わらず支えてくださる皆さんに、プレーを通じて感謝の気持ちを届けたいです。これから一緒に、たくさんの素晴らしい瞬間をつくっていけたら嬉しいです」

 同時に、シント・トロイデンの立石敬之CEO(最高経営責任者)も、「この度、アンデルレヒトから後藤選手がSTVVに加入することとなりました。後藤選手は90分間を通して高い運動量を発揮できるフォワードです。優れた状況判断と質の高い動き出しでチャンスを作り出し、ゴールに直結するプレーを見せてくれると期待しています。守備面でも積極的に関与できる選手であり、攻守両面で今季のSTVVに大きな貢献をしてくれると確信しています」との言葉で、後藤に期待を寄せた。

 後藤は2005年6月3日生まれの現在20歳。ジュビロ磐田の育成組織組織出身で、U-18在籍時の2022シーズン、天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会の東京ヴェルディ戦でトップチームデビューを飾った。
2023年2月に高校生ながらトップチームに昇格。同シーズンは明治安田生命J2リーグで33試合に出場し、7ゴールを記録した。

 2024年1月にはアンデルレヒトへ期限付き移籍が決まり、同年12月に完全移籍への移行が発表された。加入後はセカンドチームにあたるRSCAフューチャーズを主戦場としていたものの、今年1月にはアンデルレヒトのトップチームデビューを飾り、公式戦出場3戦目だったジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)第23節メヘレン戦では初ゴールもマーク。2024-25シーズンはアンデルレヒトのトップチームで公式戦通算10試合出場3ゴールを記録。RSCAフューチャーズでは、加入からこれまでに行われた公式戦において、31試合に出場して13ゴールを挙げていた。

 後藤は今夏のプレシーズンマッチではドルトレヒト(オランダ2部)戦でハットトリックを記録するなど、アンデルレヒトで定位置確保に向けてアピールしていたが、突如として移籍の噂が浮上。ベルギー人ジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏の報道によると、今夏にシント・トロイデンからアンデルレヒトへ加わったベルギー人FWアドリアーノ・ベルタッチーニの移籍取り引きの一環として、後藤の移籍が組み込まれる可能性が高いと指摘されていた。

 今回、正式にシント・トロイデンの一員となることが決定。現在のクラブには、GK小久保玲央ブライアン、DF谷口彰悟、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎が在籍。今夏の移籍市場では、既に湘南ベルマーレからDF畑大雅、V・ファーレン長崎からMF松澤海斗の加入が決まっており、後藤はクラブにとって7人目の日本人選手として迎え入れられた。


【ハイライト動画】STVVでは伊藤涼太郎が開幕2戦連発



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