ロヒブランコスの歴史において、ディエゴ・フォルラン氏は烈日の輝きを放っている。
そんなフォルラン氏は、アトレティコ・マドリードにおける2025-26シーズンのソシオ会員カードの主役に選ばれたことに際してインタビューに応じると、“素晴らしい思い出”、という4年間について「それはラ・リーガ、コパ、欧州大会といった多くの試合に出たこと…タイトルや個人賞に限った話じゃない。アトレティコという偉大なクラブの一員として過ごしたなかで、人々の愛情に恵まれたことなんだ。(街の)どこへ行っても、みんなが私のこと知っている。その思い出が、心に残っている」と思いを巡らせた。
また、『96』のゴールを回想したフォルラン氏は、「たくさんのゴールを決めるチャンスに恵まれ、なかには本当に美しいものもあったね。フォワードにとって、最初の1点はとても印象に残るもの。インタートトカップ(現在廃止)の予選で、キックオフの数分後だった。
今でこそ毎年優勝争いに絡み、チャンピオンズリーグ常連となったものの、当時は中位が定位置だったアトレティコ・マドリード。自身の傑出したパフォーマンスで2年連続の4位に導くことになった、2008-09シーズンにも触れたフォルラン氏は、「クラブ史において、多くのトップクラスのフォワードがいた。そのなかで、唯一のゴールデンシュー受賞者になれたことは本当に光栄なこと。あのシーズンは素晴らしかった。チームが良いプレーをした。33試合で32得点。確かに、あの頃のアトレティコは今とは違くて、中位が定位置でトップ4入りを目指していたくらいだからね。そうした点も踏まえて、クラブ史上唯一のゴールデンシュー受賞者になれたことは、大きな誇りだよ」と自身が成し遂げた功績を誇らしい、と語っている。
フォルラン氏が退団した半年後、アトレティコ・マドリードはディエゴ・シメオネ監督の就任を機に、スペインの“第3極”へと成長を遂げることになる。