現役時代にアヤックスやトッテナムをはじめとする7カ国11クラブでプレーし、2013年に30歳で引退した元エジプト代表FWミド氏(アハマド・ホサーム・フセイン・アブドゥルハミード)は、母国に眠る次世代の才能を発掘して育成することに熱心に取り組んでいる。7日(現地時間)、イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 現役時代のミド氏は、規格外のスケールを誇るプレー内容もさることながら、数々の破天荒な言動から“問題児”としても知られていた。42歳となった現在は、母国エジプトの首都・カイロにある『ザ・メーカー』と呼ばれる自身のアカデミーで若者の育成に取り組んでいる。

 すでにプレミアリーグでは、FWモハメド・サラー(リヴァプール)やFWオマル・マルムーシュ(マンチェスター・シティ)といったスターが素晴らしいプレーを披露している。だが、『BBC』のインタビューに応じたミド氏は「欧州でプレーするエジプト人選手の数は、アフリカサッカー界のトップクラスに立つ他国の選手の数と比べると大きな差がある」とコメント。「欧州の中に4、5人の選手がいるだけではエジプトにとって十分ではない」と語り、より多くの選手が欧州リーグに羽ばたくことでエジプト自体のレベルが底上げされるという見解を示した。

「我が国は約1億2,000万人の人口を抱えている。人々は身体的に強く、素晴らしい歴史も持っているんだ。(サッカーの)才能も十分にあるよ」と語るミド氏。果たして、サラーやマルムーシュらに続く逸材は現れるだろうか。
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