日本代表FW南野拓実が所属するモナコは8日、レヴァークーゼンからフィンランド代表GKルーカス・フラデツキーが完全移籍で加入することを発表した。

 フラデツキーはモナコと1年の延長オプションが付いた2027年夏までの契約を結び、背番号「1」を着用する。
ドイツメディア『スカイスポーツ』によると、モナコがレヴァークーゼンに対して支払う移籍金は、ボーナス込みで最大400万ユーロ(約7億円)になるようだ。

 モナコは今夏の移籍市場で実績のある選手を集めており、これまでに元フランス代表MFポール・ポグバ、元スペイン代表FWアンス・ファティ、イングランド代表DFエリック・ダイアーを獲得。フラデツキーは今夏4人目の新戦力となる。

 1989年11月生まれのフラデツキーは、母国TPSの下部組織出身。ブレンビー(デンマーク)やフランクフルトなどでもプレーし、2018年夏からレヴァークーゼンに加入した。

 レヴァークーゼンでは公式戦通算286試合に出場。2023-24シーズンはリーグ最多となる15回のクリーンシートを達成し、ブンデスリーガ史上初の無敗優勝に貢献した。

 伝説的なシーズンを知る選手がまた一人『バイ・アレーナ』を後にする。シャビ・アロンソ監督がレアル・マドリードに引き抜かれ、ドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツやオランダ代表DFジェレミー・フリンポンはリヴァプールに移籍。ドイツ代表DFヨナタン・ター(バイエルン)やスイス代表MFグラニト・ジャカ(サンダーランド)ら主力も相次いでクラブを去り、今夏に完全移籍でレヴァークーゼンを退団した選手はフラデツキーが8人目となる。

 一方でレヴァークーゼンは今夏に9名の新戦力が加わっており、ブレントフォードから加入したオランダ代表GKマルク・フレッケンがフラデツキーの後継者を務めることになりそうだ。さらに同クラブは、ライプツィヒからドイツ代表GKヤニス・ブラスヴィヒの獲得にも近づいているという。


 フラデツキーは退団に際してレヴァークーゼンのクラブ公式サイトを通じてコメントし、「とても感謝している。このクラブと素晴らしいファンに心を奪われた。キャリア最大の成功を収めた今、僕にはモナコでナンバーワンの地位を築き、チャンピオンズリーグでプレーし続けるチャンスがある。このような形(欧州大会での対戦)でレヴァークーゼンに戻ることができれば、本当に素晴らしいことだ」と感謝を綴った。
編集部おすすめ