ザルツブルク(オーストリア1部)に所属するFW北野颯太が、負傷交代を余儀なくされた。

 北野は9日に行われたオーストリア・ブンデスリーガ第2節のグラーツァーAK戦に先発出場したものの、前半途中に相手MFサディク・フォファナから足首に激しいタックルを受けると、プレーを続けることはできず、担架でピッチを後にすることとなった。


 このプレーに当初はイエローカードが提示されていたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入を経てS・フォファナは25分に退場となり、数的有利となったザルツブルクは5-0で今季リーグ戦初白星を飾っている。なお、ザルツブルクに所属するMF川村拓夢とDFチェイス・アンリは負傷のためメンバーから外れていた。

 試合後、ザルツブルクのトーマス・レッチュ監督はオーストリア紙『クローネン・ツァイトゥング』で「全体的には完全に満足しているけど、ただ一つだけ北野の負傷についてだけが懸念だ」と言及しながら、「ひどいファウルだった。足裏で彼にぶつかっていた。切り傷以外はただの打撲で済むことを願っている」と軽傷を願うコメントを残している。

 8月13日に21歳の誕生日を迎える北野は、セレッソ大阪の育成組織出身。2022年2月にトップチームデビューを飾り、同クラブで公式戦通算91試合の出場で13ゴールを挙げた。2025年6月に4年契約でザルツブルクに完全移籍し、FIFAクラブワールドカップ2025でデビュー。ここまで公式戦7試合に出場し、チャンピオンズリーグ予選と国内カップ戦ではアシストを記録していたほか、オーストリア・ブンデスリーガ開幕節では加入後公式戦初ゴールも決めていた。
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