現在33歳のソンは、ブンデスリーガでもプレーし、2015年夏から加入したスパーズでクラブ歴代5位の公式戦通算173ゴールを記録(454試合出場)。2021-22シーズンにアジア人史上初のプレミアリーグ得点王に輝いた(※モハメド・サラーとタイの23ゴール)。2023年夏からはキャプテンに就任し、2024-25シーズンにクラブ史上17年ぶりのメジャータイトルとなるヨーロッパリーグ優勝を果たした。
ソンは今夏に「新たな挑戦」を求めてスパーズ退団を決意。今月6日、MLS史上最高額となる2000万ポンド(約39億円)を超える移籍金でLAFCに加入し、最大2年の延長オプションがついた1年半契約を結んだ。
9日に行われたMLS第27節シカゴ・ファイアー戦で早速ベンチ入りを果たすと、1-1で迎えた61分から投入されて新天地でのデビューを飾った。LAFCは70分にシカゴの勝ち越しを許したが、ソンが持ち前のスピードを武器に脅威を生み出し、81分には裏への抜け出しからPKを獲得。これをガボン代表FWデニス・ブアンガが決めてLAFCは追いつき、2-2のドローに終わった。
ソンは試合後、次のようにデビューの喜びを語った。
「LAFCに加入して1週間、とてもエキサイティングな時間だった。今日、ピッチに立てたことは素晴らしかった。結果については、ここで勝ち点3を取るべきだったと思っているから、少し残念。
「アウェイゲームでこんなに歓迎されたことはなかった。以前はプレミアリーグでプレーしていた。アウェイでプレーするときは、いつもブーイングを浴びせられた。でも、みんなが祝福してくれて、サッカーを楽しんでくれているのがわかって嬉しかった」
「イギリスより少し暑かったけど、それ以外は本当に楽しかった。みんなと一緒にプレーするのは最高だ。2、3回セッションをしただけだけど、それでも(お互いを)よく理解できた。とにかく楽しみなんだ。初めての試合だったし、楽しめた。とてもハッピーだよ。これからの数週間で、もっといい思い出が作れると思う」
MLSのウェスタン・カンファレンスで5位につけるLAFCは、次節17日にニューイングランド・レボリューションと敵地で対戦する。
【画像】ソン・フンミン、MLSデビュー戦でのプレー集