2025-26シーズンの開幕を約1週間後に控え、昨季のプレミアリーグ王者リヴァプールとFAカップを制覇したクリスタル・パレスの一戦が聖地『ウェンブリー・スタジアム』で行われた。
クリスタル・パレスは日本代表MF鎌田大地がスターティングメンバーに名を連ねた一方、リヴァプールの同MF遠藤航はベンチから出番を待つことに。キックオフ前には7月3日に急逝したディオゴ・ジョッタとアンドレ・シルバへの黙とうが捧げられた。
試合はいきなりリヴァプールがスコアを動かす。楔のパスを受けたウーゴ・エキティケがフロリアン・ヴィルツに落とすと、ヴィルツはエキティケに再びパス。エキティケは素早く反転し、右足を振り抜くとネットを揺らした。
1点のビハインドを背負ったクリスタル・パレスは、15分にPKを獲得。これをジャン・フィリップ・マテタが冷静にゴール右側に蹴り込み同点に追いつく。しかし直後の21分に、再びリヴァプールがリードを奪う。ジェレミー・フリンポンが右サイドを突破。クロスボールを送ると、ボールはネットに吸い込まれることになった。
給水タイム後、鎌田にアクシデントが発生。明らかな接触は見られなかったもののピッチに座り込み、29分にフィールドを後にする。
後半に入り、リヴァプールがチャンスを作り出す。エキティケに2度のシュートシーンが訪れるがボールは枠に飛ばず。すると徐々にクリスタル・パレスが主導権をつかみ始める。CKからクリス・リチャーズがヘディングシュート、エベレチ・エゼもシュートを放ち、リヴァプールゴールを脅かす。
リヴァプールは70分、エキティケとカーティス・ジョーンズと下げ、遠藤とアレクシス・マック・アリスターを投入する。しかし、次のゴールを挙げたのはクリスタル・パレス。イスマイラ・サールが抜け出し、同点弾を決めスコアを2-2とする。
試合はこのまま2-2でタイムアップ。延長戦は行われず、PK戦へと進む。先攻のリヴァプールは、1人目のモハメド・サラーが失敗すると、2人目のマック・アリスターもGKディーン・ヘンダーソンにセーブされる。リヴァプールのアリソンも負けじとエゼをストップ。
クリスタル・パレスは17日にプレミアリーグ第1節でチェルシーと対戦。リヴァプールは15日にリーグ開幕戦でボーンマスとの試合を控える。
【スコア】
クリスタル・パレス 2-2(PK:3-2) リヴァプール
【得点者】
0-1 4分 ウーゴ・エキティケ(リヴァプール)
1-1 17分 ジャン・フィリップ・マテタ(PK/クリスタル・パレス)
1-2 21分 ジェレミー・フリンポン(リヴァプール)
2-2 77分 イスマイラ・サール(クリスタル・パレス)
【動画】エキティケの先制点!