現在26歳のドンナルンマは、ミランのアカデミー育ちで、2015年10月に16歳8カ月の若さでトップチームデビュー。以降は251試合にわたってミランのゴールマウスを守り、2021年夏にPSGへ完全移籍加入を果たした。PSGでも加入直後こそコスタリカ代表GKケイロル・ナバス(現:プーマスUNAM)と出場時間を分け合ったものの、2年目からは不動の守護神に君臨し、これまで公式戦通算161試合に出場。2024-25シーズンは、クラブにとって悲願のチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献していた。
だが、PSGは今月9日にリールからフランス代表GKリュカ・シュヴァリエの獲得を発表。現在23歳のGKと2030年6月30日までとなる5年契約を結んでおり、『レキップ』によると、移籍金もフランス人GKとしては史上最高額となる最大5500万ユーロ(約95億円)だと伝えられていた。
“新守護神”の候補となる選手がPSGに到着したことを受けて、ドンナルンマの去就は不透明になっているという。現行契約は2026年6月30日となっているなかで、契約延長交渉が停滞している現状にPSG側が苛立ちを見せており、オファー次第では今夏の売却も検討していると報道。現状では、マンチェスター・ユナイテッドからの関心も報じられている。
このような状況のなか、今回の『レキップ』の報道によると、ドンナルンマはトッテナム・ホットスパー戦の帯同メンバーから外れたという。昨季のCL王者であるPSGと、ヨーロッパリーグを制したトッテナム・ホットスパーによるUEFAスーパーカップでは、圧巻の活躍を続けてきた“守護神”が不在となることが決まったようだ。そして、同試合では、シュヴァリエがゴールマウスを託されるという。
この選択を受けて、『レキップ』は「PSGは今シーズン、世界最高のゴールキーパーと別れ、リュカ・シュヴァリエと運命を共にする決断を下した」、「PSGがドンナルンマを退団させるのは明確だ」などと報道。ドンナルンマとPSGの物語は、新たなシーズンが開幕する前に終焉を迎えるのかもしれない。
【ハイライト動画】ドンナルンマは昨季CLで圧巻のスーパーセーブを連発した