ガラタサライは10日、ミランからのレンタル移籍加入で同クラブに加わっていたスペイン代表FWアルバロ・モラタについて、両クラブ合意の下、レンタル移籍契約が解除となったことを発表した。

 クラブからの発表によると、今回の合意に基づき、ミランからガラタサライに対して500万ユーロ(約8億6000万円)の契約解除料が支払われるという。
同時に、モラタはガラタサライから受け取る予定だったおよそ65万ユーロ(約1億1000万円)の受け取りも放棄したことが明かされた。

 この発表から2日後の12日、モラタも自身の公式Instagram(@alvaromorata)を通してメッセージを発信。「親愛なるガラタサライファンとトルコの皆さんへ」と題し、ファン・サポーターへの感謝を明かしつつも、クラブから受けた扱いについては不満を露わにした。

「皆さんが僕に対して送ってくれた愛情、温かさ、そしてサポートに心からの感謝を伝えたい。皆さんは僕がここに到着した最初の日から歓迎してくれて、そのサポートは僕がキャリアを通して経験した中でも最も特別なものだった」

「ただし、残念ながら、このクラブで経験した出来事については同じように言うことはできない。約束された言葉、基本的な価値観への尊重が守られなかった瞬間があったからだ」

「最後まで約束が履行されず、最終的に僕に残された道は、既に仕事を通じて得たはずだった給与の一部、その他の契約上の権利を放棄するしかなかった。(公表された数字は決して正確ではない。)僕にとって、人生においても仕事においても、決して破られるべきではないと信じている原則がある。各個人の権利への尊重はその1つだ。得たものを認めず、補償をしないことは、僕にとって受け入れられず、僕が信じる公平性とプロフェッショナリズムの価値観に反する行為だった」

「これらの問題は通常公開されるべきではないが、ファンの皆さんに真実の説明を伝えることが、正しいと信じている。ファンの皆さんとイスタンブールの街は、僕の心の中に永遠に刻まれていく。現在も未来も、幸運が訪れることを願っているよ」

「コーチや素晴らしいスタッフ陣にも特別な感謝を申し上げたい。
あなたがたはガラタサライの歴史にその名を刻み続けると確信している。共に過ごしたチームメイトのみんな、そしてトレーニング施設で働くすべての方々に感謝している」

 現在32歳のモラタは、これまでにレアル・マドリード、ユヴェントス、チェルシー、アトレティコ・マドリードといった数々のビッグクラブでプレーし、2025年冬に、当時在籍していたミランからのレンタル移籍でガラタサライへ加入。2024-25シーズンの後半戦は、主力として公式戦通算16試合出場7ゴールを記録したものの、わずか半年でガラタサライに別れを告げることとなった。

 なお、モラタに関しては保有元のミランに戻るのではなく、かつてのチームメイトでもあるセスク・ファブレガス監督が率いるコモへの加入が決定的だと報じられている。『スカイ・イタリア』など複数のメディアの情報によると、既に買い取り義務付きのレンタル移籍でクラブ間合意に達しているとのこと。完全移籍移行に際する移籍金は1200万ユーロ(約21億円)ほどだと伝えられた。


【投稿】モラタの叫び




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