現在28歳のジンチェンコは、2022年夏にマンチェスター・シティからアーセナルへ完全移籍加入。初年度はケガにも悩まされながら、左サイドバックの定位置を確保していたものの、2年目の終盤からは出場機会が減少。昨季はオランダ代表DFユリエン・ティンバーの左サイドバック起用と、イングランド代表DFマイルズ・ルイス・スケリーの台頭により、ベンチを温める機会が増えていた。
ジンチェンコとアーセナルの現行契約は2026年6月30日をもって満了を迎えるため、現在は契約の“ラストイヤー”に突入しているが、現時点で延長等の噂は浮上していない。今回の報道によると、ジンチェンコはアーセナルでの契約を全うした上で、来夏にフリーでの退団を視野に入れているという。
当然ながら、アーセナルは移籍金が発生する今夏の売却を視野に入れており、両者の思惑は一致していない模様。イギリスメディア『スカイスポーツ』の報道によると、スュペル・リグ(トルコ1部リーグ)のフェネルバフチェが関心を示しており、既にジョゼ・モウリーニョ監督の承認も得ているため、同クラブが本腰を入れて獲得に乗り出す可能性も指摘されている。アーセナルはジンチェンコの売却について、約1300万ポンド(約26億円)ほどの移籍金を要求する見込みだ。
これまでにアーセナルでは公式戦通算91試合出場3ゴール5アシストを記録するなど、ミケル・アルテタ監督が率いるアーセナルが強豪へと変貌を遂げる過程において、必要不可欠な存在だったジンチェンコ。現在は序列も変わったなか、2025-26シーズンにプレーするクラブはアーセナルか、フェネルバフチェか、それともそれ以外のクラブか。今後の動向に注目が集まっている。
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