日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは2024-25シーズン、イングランドのカップ戦であるFAカップで優勝を飾り、新シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得。
テクスター氏は6月に自身の所有する株式の43パーセントをアメリカ人実業家のウッディ・ジョンソン氏に売却。クリスタル・パレスはテクスター氏が同クラブに決定的な影響力は持っていないと主張していたが、UEFAのクラブ財務管理委員会は、3月1日の時点でUEFAの定める基準に違反していると結論付けた。そして規定により、国内リーグ戦で上の順位で終えたリヨンがELの出場権を獲得。クリスタル・パレスはECLに出場することが決定した。
その後、クリスタル・パレスはスポーツ仲裁裁判所(CAS)へこの決定が不服だとして控訴していたが、CASは11日に棄却した。これを受けて、クリスタル・パレスは以下のように声明を出している。
「コミュニティ・シールドの勝利を祝うべき時に、このUEFAとCASの決定は、スポーツの功績が無意味になることを示しています。5月のあの記念すべき日、FAカップでマンチェスター・シティに勝利し、我々はELに出場する権利を獲得した。しかし、我々はその機会を奪われました」
「特定のクラブ、組織、個人が独自の特権と権力を持っているかのようです。この広がる不健全な影響力は、クリスタル・パレスのサポーターの希望と夢を打ち砕きました。規則や制裁が最も露骨な形で不平等に適用されたことは、ヨーロッパ中の意欲的なチームにとっても良い兆候ではないです」
「我々はCASの審理委員を尊重するが、この手続きは厳しく制限するように設計されており、我々にとっては公正な審理を受けることがほぼ不可能です。
「今後については、引き続き法的な助言を受けています。この素晴らしいクラブの特徴である決意と勝利への意志を持ってECLで戦いたいと思います」