パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの代理人であるエンツォ・ライオラ氏が、PSGへの不満を露わにした。12日、イタリアメディア『スカイ』が同氏のコメントを伝えている。


 現在26歳のドンナルンマは、PSGの正GKとしてクラブの3冠達成に大きく貢献した。しかし、PSGは今月9日にリールからフランス代表GKリュカ・シュヴァリエを獲得し、同12日にはトッテナムとのUEFAスーパーカップに臨むメンバーからドンナルンマを外していた。

 これを受け、ドンナルンマは自身のSNSアカウント上で「パルク・デ・プランスで、サポーターの皆さんにきちんとお別れを告げることができたらと思う」と、PSGを退団する意向を表明した。

 代理人のライオラ氏は、『スカイ』のインタビューで「彼は今回の出来事をとても後悔している。この10日間で、これまでの4年間が台無しになる可能性があった」とコメント。「PSGは様々な要求をしてきた。彼は残留を望み、我々は最終的に現在の年俸よりも低い金額のオファーを受け入れた。しかし、その後にクラブの考えが変わり、CL決勝後に交渉を再開するために中断し、クラブワールドカップ前に再び話し合った。この10日間で起こったことは予想外のことだ」と、ドンナルンマが残留を希望していたことを明かした。

 そして、「新しいGKを獲得する必要があるのは理解できる。だが、彼がクラブのために力を尽くしてきたのにも関わらず、このように追い出すのは敬意をかなり欠いている。弁護士とも相談するつもりだ。
(ルイス・エンリケ)監督が新しいGKを獲得したとしても、彼もクラブのために働いている」と述べ、「1カ月前までは契約更新について話し合っていたのに、たった1カ月で監督が考えを変えてしまったのは奇妙だ」と、クラブの対応について不満を口にした。

 また、ライオラ氏は「プレミアリーグのみがクラブの高額な要求を満たすことができるだろう。彼らは敬意について語るが、その敬意とは金銭的なものかもしれない。我々はクラブに対してどう対応するか、それぞれの立場をはっきりさせておく必要がある」と、ドンナルンマの移籍先や今後の対応について語った。


【投稿】ドンナルンマの投稿にエンバペなどが反応


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