キム・ミンテは1993年11月26日生まれの現在31歳。母国である韓国の光云大を経て、2015年にベガルタ仙台へ入団すると、以降は北海道コンサドーレ札幌、名古屋グランパス、鹿島アントラーズ、湘南ベルマーレと、Jリーグでキャリアを積み上げてきた。名古屋時代の2021シーズンにはJリーグYBCルヴァンカップの初優勝に貢献。湘南には2023年夏に期限付き移籍加入し、完全移籍に移行した2024シーズンにはキャプテンも経験した。
今季は副キャプテンを任されており、ここまでに行われた2025明治安田J1リーグでは15試合に出場。湘南ではこれまで公式戦通算62試合出場1ゴールを記録していた。
シーズン途中での期限付き移籍が決まり、キム・ミンテは湘南を通してコメントを発表。次のような言葉で、別れに際しての心境を明かした。
「この度、清水エスパルスへ移籍することになりました。今のチームの状況には責任も感じていますし、この状態でチームを離れるのは申し訳ない気持ちでいっぱいです」
「2年前、最初にベルマーレに来た時、本当にこのチームを良くしたいと思って、本気で2年間戦ってきました。自分がここまで戦えたのは、サポーターの皆さんのおかげだと本当に思っています。
一方で、新天地となる清水を通しては、「湘南ベルマーレから来ましたキム・ミンテです。清水エスパルスの勝利に貢献できるよう全力で頑張ります。応援よろしくお願いします」と意気込み。清水の反町康治GMは、次のような言葉でキム・ミンテに期待を寄せた。
「エスパルスファミリーの皆様、このたび、湘南ベルマーレからキム・ミンテ選手が期限付き移籍にて加入することになりました。サイズを活かしたヘディングの強さ、守備時のカバーリング、危機察知能力は目を見張るものがあり、攻撃時の堅実なプレーはチームに安定感を与えてくれるでしょう」
「そして、日本語が流暢で円滑なコミュニケーションが図れることに加え、多くのJクラブに在籍した経験値は、チームの調和を促進し目標達成に貢献してくれることと期待しています。シーズン途中での加入のため早くチームに慣れるようサポートしていきます。ファン、サポーターの皆様も是非温かく迎えていただき、熱いご声援をよろしくお願いいたします。ミンテ選手、ようこそ清水エスパルスへ、そして共に闘いましょう!!」
2025明治安田J1リーグ第25節終了時点で、清水は8勝7分10敗の勝ち点「31」を記録し、現在は13位につけている。一方の湘南は6勝6分13敗の勝ち点「24」で、現在は残留ラインギリギリの17位となっている。
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